最近では、不動産業界でもLINE公式アカウントを活用する会社が増えてきています。
一斉配信だけでなく、対象を絞る絞り込み配信(セグメント配信)、そしてチャットによる1:1のやり取り。こうした機能を柔軟に使いわけることで、お客さまとのコミュニケーションをスムーズに行い、信頼関係を築くことができます。
さっそく、不動産会社でL Dashを使う際のポイントを見ていきましょう。
自動タグ付け機能で顧客管理&セグメント配信
まずは「友だち登録経路」の設定から。友だち登録経路を使うと、ユーザーが何を経由して友だち登録してくれたかが分かります。例えば、店頭のポスターやチラシのQRコード、公式サイトやSNSに掲載されていたURLなどです。
さらに、友だち登録経路では「追加アクション」を設定することで、その経路から登録してくれた友だちに対し、自動で任意のタグを追加することができます。タグは絞り込み配信をする際に使えるので、追加アクションは基本的に設定しておくことをおすすめします。

(出典:L Dash「友だち登録経路」編集画面)
また友だち登録後、最初に飛んでくる「あいさつメッセージ」ではアカウントの概要に加え、タップ式のアンケートを配信してみるのもよいでしょう。
タップ式のアンケートは「シナリオbot」を使って簡単に作れます。そしてシナリオbotでも、友だちが選んだ選択肢に応じて自動でタグを付与するよう設定することが可能です。

(出典:L Dash「シナリオbot」編集画面)
下の画像では、「重視するのは?」という質問に対し「家賃」という選択肢をタップした友だちに「家賃重視」というタグが付くよう設定しています。

(出典:L Dash「シナリオbot」編集画面)
そして以下は、実際にスマホに届いたアンケート(シナリオbot)に回答しているところです。

(出典:Android版「LINE」アプリ)
この友だちの「友だちプロフィール」を見ると、「家賃重視」というタグが付いていることが分かります。これで、「家賃重視」というタグが付いている友だちだけにお手頃な物件情報を送ることなどができるようになります。

(出典:L Dash「友だちプロフィール」友だち詳細画面)
後々、タグと絞り込み配信機能を使って、リフォームやメンテナンスなど、物件紹介以外の別サービスを案内しても良いですね。
便利なリッチメニューをつくる
トーク画面下部を大きく占有する「リッチメニュー」はこだわりどころです。L Dashでは、リッチメニューのタップ領域(ユーザーがタップすると反応する箇所)をマウスのドラッグ操作で自由に設定することができます。
下の例ではA、B、C、Dという四つのタップ領域を作成していますが、より多くのタップ領域を作成したり、タブで画面が切り替わるリッチメニューを作成することも可能です。

(出典:L Dash「リッチメニュー」設定画面)
上の画像はアクションタイプ「キーワード送信」を使用し、「C」領域がタップされると自動で「来店予約」というキーワードが送信されるよう設定しているところです。
この機能を使うには、事前に「キーワード応答」機能でキーワードとそれに対応する自動返信の内容を設定しておく必要があります。
例えば以下では「来店予約」というキーワードが友だちから送信された場合、現在予約可能な日時(※あらかじめ手動で設定しておく必要があります)を自動送信するようになっています。

(出典:L Dash「キーワード応答」詳細画面)

(出典:Android版「LINE」アプリ)
他にも、リッチメニューとキーワード応答を組み合わせることで、作成済のシナリオbotを呼び出すことも可能です。またアクションタイプ「リンク」では、クーポンや質問フォームを呼び出すことができます。
ユーザーにとって便利なリッチメニューになるよう、色々と試してみると良いでしょう。
なおリッチメニューに使用する画像は、「Canva」などのデザインツールを使うと、手軽に作成できますよ。Canvaの検索画面で「リッチメニュー」と検索すると、高品質なテンプレートが多数見つかります。
カルーセル形式で物件情報を配信
メッセージを作成する際、「カードカルーセル」や「イメージカルーセル」タイプの吹き出し(バブル)を選ぶと、複数枚の画像と文章、リンクなどを組み合わせたメッセージが作れます。

(出典:L Dash「メッセージ配信」バブルテンプレート選択画面)

(出典:L Dash「メッセージ配信」バブルテンプレート編集画面)
テキストだけのメッセージよりも、画像と文章を組み合わせたメッセージは高い反応率が期待できますし、複数の物件情報を配信したい場合に最適です。
さらにL Dashではメッセージの配信後、個別の配信結果を見ることができます。

配信結果画面では、メッセージを開封した人数や開封率、時間別インプレッションやバブル(吹き出し)別インプレッションなどが確認できます。

(出典:L Dash「配信結果」確認画面)
URLや動画、音声を配信した場合は、URLをタップした人数や動画・音声を視聴開始・完了した人数なども分かりますよ。
メッセージの配信後は必ず配信結果を確認して、次の配信内容を考える参考にしてみてください。
質問フォームでお問い合わせフォームを作成
「質問フォーム」を使うと、かんたんにお問い合わせフォームを作成することができます。
名前やメールアドレス、お問い合わせのカテゴリなど、回答項目や回答方式は自由に設定することができます。
また、質問フォームへ回答した友だちには自動でタグを追加するよう設定できます。
画像では、フォームを送信した友だちに自動で「お問い合わせ受付」というタグが付くようになっています。対応後にタグを削除したり、別の物に変更するなどすると分かりやすいでしょう。

(出典:L Dash「質問フォーム」その他設定詳細画面)
タグは友だち一覧で検索条件に指定できるので、定期的にこのタグが付いたままの友だちがいないか確認することで、対応漏れの心配も無くなります。
テンプレート機能を使ってスピーディーにチャットする
質問フォームを使うのも良いですが、来店や内見の予約日を調整したい場合など、「チャット」を使うのが便利な場合もあります。
L Dashにはメッセージ配信だけでなく、チャットを便利に使うための機能も満載です。
例えば、よく使う定型文を保存・呼び出しできるテンプレート機能。パターン別に定型文を用意しておけば、スタッフによって対応の質に差が出てしまうことも防げます。

(出典:L Dash「チャット」画面)
またシナリオbotやクーポン、質問フォームを呼び出して、チャット画面から送信することも可能です。この機能を使えば、チャットでやり取りを重ねた友だちだけに、任意のタイミングで特別クーポンを送ることもできるでしょう。
まとめ
L Dashの「カードカルーセル」や「イメージカルーセル」タイプの吹き出しを使って配信すると、物件情報をより効果的に訴求できます。
ほかにも、L Dashには自動タグ付け機能やセグメント配信、自由度の高いリッチメニュー作成機能など、お客さまの反応率を高めるための機能が揃っています。
ぜひL Dashで、お客さまから反応をもらえるLINE公式アカウントをつくってみてください。