L Dashで使える機能の一つ、「キーワード応答」。LINE公式アカウント自体にも「応答メッセージ」という機能があり、「一律応答」か「キーワード応答」かを選んで使うことができますよね。
この記事では、L Dashのキーワード応答とLINE公式アカウント標準機能で使える「キーワード応答」との違いや、使い方について解説していきます。実際の画面を見ながら設定してみましょう。
LINE公式アカウントの「キーワード応答」
LINE公式アカウントの「応答メッセージ」で使えるキーワード応答とは、ユーザーからチャットで特定のメッセージを受信した際に、あらかじめ設定しておいたメッセージを自動で返信できる機能です。
例えば「営業時間は?」など、よく質問されるキーワードと、それに対する答えを設定しておけば、問い合わせ対応にかかる負担が軽減できます。特定のキーワードを受け取ったらクーポンを配信するようにしておくのもよいですね。
とても便利な機能ですが、LINE公式アカウントの「キーワード応答」は、「完全一致」でなければ反応しないという弱点もあります。
これはつまり、例えば「休業日」というキーワードを設定していた場合、ユーザーが「休業日は?」と送ってきてもメッセージは自動送信されないということです。

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面/LINE Official Account Manager)
そのため、キーワードを設定する際は関連するキーワードも併せて設定しておく必要があります。「休業日」なら、「休業日は?」「休業日はいつ?」「休業日はいつですか?」「休業日を教えて」などが想定されます。
L Dashの「キーワード応答」
L Dashのキーワード応答とLINE公式アカウント標準のキーワード応答との大きな違いが、L Dashのキーワード応答は「部分一致」に対応している点です。
先ほどの例であれば、「休業日」というキーワードを一つ設定しておけば、ユーザーから「休業日は?」「休業日はいつ?」などと聞かれた場合でも、自動でメッセージを返信できるわけです。
一つのキーワードに対して、いくつもバリエーションを想定して準備しておかなくてもよいわけですから、とても便利ですよね。
L Dashのキーワード応答を使おう
それでは、L Dashのキーワード応答機能を実際に使ってみましょう。
メッセージを設定する
まずはL Dashのホーム画面を開き、左側に表示されているメニューから「キーワード応答」をクリックします。

(出典:L Dashホーム画面)
キーワード応答画面が開きました。ここで「キーワード応答は有効です」と表示されているかチェックしましょう。無効になっている場合は、「アカウント設定」タブから応答設定を開き、キーワード応答を有効にしておきます。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

(出典:L Dash応答設定画面)
準備ができたら、早速キーワードを設定していきましょう。キーワード応答画面の「+新規登録」ボタンをクリックします。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
この画面でタイトルやタグを決めておきます。これらは友だちには表示されないので、自分で管理しやすい名前をつけましょう。ここではタイトルを「営業時間」として、右下の「作成済みバブル」欄の下にある「新しいバブルを追加」をクリックします。
なおこの時、右にある「▼」をクリックすると、既にL Dashで作成済みのシナリオbotやクーポン、質問フォームをセットできます。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
「新しいバブルを追加」をクリックすると、バブルテンプレートの選択画面が表示されます。ここで任意のキーワードが送られてきたときに自動で返信する内容を設定することができます。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
今回はテキストを設定するので、「テキスト」をクリックします。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
編集画面が開きました。左のプレビューを確認しながらテキストを入力していきましょう。絵文字を挿入することもできます。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
キーワードを設定する
テキストが完成したら、プレビューの下にある「登録内容の確認」をクリックします。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
キーワード応答登録内容確認画面が表示されます。プレビューの下に表示されている「メッセージを検証する」をクリックしましょう。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
キーワード応答詳細画面が表示されます。最後に、先ほど設定したテキストを自動送信するためのキーワードを設定しましょう。「応答設定」の右にある「編集する」ボタンをクリックします。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
キーワード応答設定編集画面が表示されます。ここでキーワードを設定していきます。マッチ方法はLINE公式アカウント標準機能と同じ「完全一致」か、「部分一致」かを選ぶことができます。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
複数のキーワードを設定したい場合は「キーワードを追加する」で追加できます。なお、同じキーワードに反応するキーワード応答を複数設定した場合、その中の1つがランダムで送信されます。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
また、この画面ではメッセージが自動送信される際のアイコンと表示名を変更することもできます。「設定する」をクリックするとファイルをアップロードしたり、表示名を変更したりすることが可能です。今回はそのままにしておきましょう。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
キーワードの設定が終わったら、編集画面上部に表示されているリンク、もしくは「←」から「キーワード応答詳細」画面に戻ります。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
プレビューで確認されているとは思いますが、実際のスマホ画面での見え方をチェックするためにテスト配信してみましょう。「稼働状況」の右上にある「テスト配信」をクリックします。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
以下の画面に表示された数字を、LINEアプリでLINE公式アカウントへ送信します。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
きちんと設定したメッセージが送られてきているか、誤字脱字なども含めてチェックしましょう。

(出典:Android版LINEアプリ)
問題なければ、いよいよキーワード応答を稼働させます。「稼働状況」の中のステータススイッチをオンにします。「停止中」から「稼働中」に変われば設定完了です。

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)
念のため、実際にLINEアプリで挙動を確認してみましょう。先ほど設定した「営業時間」というキーワードを含めたメッセージをLINE公式アカウントへ送ってみます。

(出典:Android版LINEアプリ)
設定したメッセージがきちんと送られてきていますね。これが、L Dashの「キーワード応答」機能の基本の使い方です。
まとめ
L Dashのキーワード応答機能は、LINE公式アカウントのキーワード応答機能と違い「完全一致」だけでなく「部分一致」にも反応させることができます。
今回は基本のテキストを設定する方法をご紹介しましたが、自動で返信するメッセージの内容は画像やクーポンなども設定可能です。
また、リッチメニューの特定の箇所をタップした際にキーワードとなるテキストが送られるようにしておくなど、L Dashのほかの機能と組み合わせて使ってみるのもよいでしょう。
工夫次第でさまざまな使い方ができるキーワード応答をぜひ、便利に活用してみてくださいね。
【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – 応答メッセージ」(2024年4月23日参照)
・LINEキャンパス「応答メッセージ」(2024年4月23日参照)