L DashやLINE公式アカウントでユーザーにアンケートを実施するには、L Dashの「質問フォーム」もしくはLINE公式アカウント標準機能の「リサーチ」を使う必要がある、と思ってはいませんか?
自由記述式のアンケートを行いたい場合や、ユーザーの大体の傾向をつかみたい時などは、それらも間違いではありません。ですが、簡単な選択式のアンケートであれば、シナリオbotを使って作成した物の方がより手軽に参加できるため、ユーザー側の心理的ハードルを下げることができます。
また、L Dashの「質問フォーム」については、文字通りの質問フォームとしての使い方だけでなく、イベントの申し込みフォームなど様々な用途で活用することが可能です。
本記事では、シナリオbotをアンケートとして、質問フォームを申し込みフォームとして使う方法をご紹介します。L Dashを活用するためのヒントになれば幸いです。
シナリオbotで選択式のアンケートを作る
早速、シナリオbotで選択式のアンケートを作ってみましょう。
シナリオbotを作る
まずはシナリオbotを作ります。シナリオbotの作り方や具体的な操作方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
なお今回は、個別指導塾による保護者向けアンケートを想定して作ってみました。

(出典:L Dashシナリオbot作成画面)
追加アクションを設定する
シナリオbotをアンケートとして使う場合、ここからがポイントになります。設問と設問を結ぶ線をクリックして「追加アクション」を呼び出しましょう。
画像のように設定すると、「現在、お子さんは何年生ですか?」という質問に対し、「一年生~三年生」をタップしたユーザーに自動で「低学年」というタグが追加されます。

(出典:L Dashシナリオbot作成画面)

(出典:L Dashシナリオbot作成画面)
同じように、自動で友だちプロフィール項目を設定することも可能です。今回は、「お子さんの苦手科目は何ですか?」という質問に対して「算数」を選んだユーザーに、友だちプロフィール項目として「苦手科目」を、値として「算数」を設定します。

(出典:L Dashシナリオbot作成画面)
先ほどと同様に、設問と設問をつなぐ線(ここでは「算数」という回答からのびている線)をクリックして選択します。
画面右下の「友だちプロフィール項目と連携」の中にある「友だちプロフィール項目」ボックスに新しく友だちプロフィール項目を追加するか、既存の友だちプロフィール項目を選択します。今回は「苦手科目」を選び、「登録する値」には「算数」を入力します。

(出典:L Dashシナリオbot作成画面)
同じようにして、各選択肢に必要な分だけ追加アクションや友だちプロフィール項目との連携設定をしていきましょう。
友だち詳細画面を確認する
こうして出来上がったシナリオbotを配信し、ユーザーが実施すると、以下のようにプロフィール詳細画面に自動でタグや友だちプロフィール項目が追加されます。
タグや友だちプロフィールはメッセージの絞り込み配信(セグメント配信)に使えるので、個々人に合った内容のメッセージを届けることができるようになりますし、通数の節約にもなるでしょう。

(出典:L Dash友だち詳細画面)
シナリオbotで作ったアンケートのメリットは、なんといってもその手軽さにあります。自動で表示される質問にタップで答えていくだけなので、内容によっては数秒で完了するでしょう。
シナリオbotは一度作ってしまえば何度でも使えるので、「あいさつメッセージ」として配信してみるのもよいかもしれませんね。
質問フォームで申し込みフォームを作って活用する
質問フォームには、シナリオbotと同じくらい様々な使い道が存在します。今回は冒頭でお話しした通り、申し込みフォームとして使う方法をご紹介します。
質問フォームを使って申し込みフォームを作る
こちらの記事でもご紹介していますが、質問フォームの「+新規登録」ボタンをクリックすると「空白の質問フォーム」のほかに「お問い合わせ」「来店時カウンセリングシート」「来店後サービスアンケート」「見積依頼書」「イベント参加申込書」のテンプレートを選ぶことができます。
今回は「イベント参加申込書」のテンプレートを選択し、塾の無料体験授業お申し込みフォームを作ってみました。名前とメールアドレス、電話番号と希望日を入力してもらうシンプルなフォームです。質問フォームの作り方や具体的な操作方法はこちらの記事をご覧ください。

(出典:L Dash質問フォーム作成画面より)

(出典:L Dash質問フォーム作成画面より)

(出典:L Dash質問フォーム作成画面より)
リッチメニューからワンタップで質問フォームを呼び出せるよう設定する
これをそのまま配信してもよいのですが、ここでは「キーワード応答」と組み合わせて、「リッチメニュー」から無料体験授業を申し込めるようにしてみましょう。
まずはキーワード応答でフォームを呼び出せるよう設定します。キーワード応答の詳しい使い方はこちらの記事をご参照ください。
以下の画像では、ユーザーが「体験授業」「体験授業申し込み」「体験授業申し込みフォーム」という単語を送信した際、自動で無料体験授業申し込みフォームが送られるように設定しています。

(出典:L Dashキーワード応答詳細画面)
次にリッチメニューの設定に移ります。詳しい操作方法はこちらの記事をご覧ください。ここではリッチメニュー内で一番大きい「E」領域をタップした際のアクションを「キーワード送信」に設定します。次に「キーワード応答からインポート」をクリックして「体験授業申し込みフォーム」というキーワードが送られるよう設定します。

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)
他の領域の設定も終えたら、プレビュー下の「この内容をLINEにアップロードする」をクリックするのを忘れずに。
これで、友だちがリッチメニューの「E」領域をタップすると自動で「体験授業申し込みフォーム」という言葉が送信され、そのキーワードに反応して体験授業申し込みフォーム(質問フォーム)が送られてくるよう設定できました。
キーワード応答はカードカルーセルやイメージカルーセルとの相性も抜群なので、こちらも質問フォームと一緒に組み合わせて使ってみてくださいね。
まとめ
質問フォームはアンケートとして使うほかにも、今回紹介したような申し込みフォームなど、様々な使い方があります。またシナリオbotは、こちらの記事で紹介したような診断コンテンツを作る以外にも、簡単な選択式アンケートを作って回答者に自動でタグを追加することもできます。
また、それぞれの機能をキーワード応答やリッチメニュー、あいさつメッセージや絞り込み配信(メッセージ配信)など、L Dashの他の機能と組み合わせることで、できることはさらに広がります。
友だち一人ひとりの情報を収集・閲覧できるのはL Dashの強みの一つ。質問フォームやシナリオbot、自動タグ付け機能を上手に使って、それぞれのユーザーにとって最適な情報を配信できるよう、色々と試してみるとよいでしょう。