松ヶ枝 優佳

L Dashの「メッセージ配信」で絞り込み配信をしてみよう!

アイキャッチ

LINE公式アカウントの核ともいえる基本機能の一つ、「メッセージ配信」。テキストやスタンプ、画像や動画を使って、LINE公式アカウントを友だち追加してくれたユーザーへ直接情報を届けることができる機能です。

L Dashでは、メッセージを友だち全員に一斉配信するのはもちろん、少ないステップで簡単に絞り込み配信(セグメント配信)をすることもできます。特定のタグやプロフィールが設定されている友だちに対してだけ、メッセージを送ることができるのです。

この記事では、L Dashでメッセージ配信や絞り込み配信をする方法について、基本となる部分を解説していきます。

カレンダー画面で分かること

L Dashにログインしたら、メニューから「メッセージ配信」をクリックしましょう。

L Dashホーム画面
「メッセージ配信」をクリック

(出典:L Dashホーム画面)

メッセージ配信画面が開きました。上部にはL DashとLINE公式アカウントそれぞれの、当月の配信残数が表示されています。また、その下の検索ボックスを使うとメッセージのタイトルやタグなどを入力したり、「下書き」「配信待ち」などのステータスを選択したりしてメッセージを検索することができます。

カレンダー画面
その月に配信できるメッセージの残数が分かる

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

下部にはカレンダーが表示されており、その月に配信したメッセージが一目で確認できます。

カレンダー
配信したメッセージや日時予約したメッセージがカレンダーに表示される

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

緑色で表示されているのは配信済みのメッセージです。配信待ちのメッセージはオレンジ色、配信に失敗したものは赤色で表示されます。

カレンダーに表示されているタイトルをクリックすると、メッセージの詳細画面を見ることができます。

メッセージを作って絞り込み配信をしてみよう

それでは実際に、特定の友だちにだけメッセージを配信できるよう設定を行っていきましょう。新しくメッセージを作成するには、カレンダーの右上にある「+新規登録」をクリックします。

新規登録ボタン
「新規登録」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

まずはメッセージのタイトルやタグを設定します。どちらも友だちには表示されないものなので、ご自分が分かりやすく管理しやすいものを設定するとよいでしょう。

タグは入力した後、エンターキーを押すのを忘れないようにしてくださいね。

メッセージのタイトルとタグ
タグはテキストを打ち込んだ後、最後にエンターキーを押すことで入力される

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

それでは、メッセージを設定していきます。「作成済みバブル」の下にある「新しいバブルを追加」をクリックします。

新しいバブルを追加
「新しいバブルを追加」をクリックして吹き出しを追加する

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

テキストを設定する

初めに、全てのメッセージの基本となる「テキスト」を設定してみましょう。画面をスクロールして「コンテンツバブル」の中にある「テキスト」を選んでクリックします。

コンテンツバブル
「テキスト」をクリックする

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

テキストや絵文字を入力し終わったら、「保存」、「登録内容の確認」の順にクリックします。

テキスト編集画面
テキストや絵文字の入力が終わったら①「保存」、②「登録内容の確認」の順にクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

「作成済みバブル」やプレビューに今入力したテキストが反映されていることを確認しておきましょう。問題なければ、再度「新しいバブルを追加」をクリックして新しい吹き出しを設定していきます。

作成済みバブル
「作成済みバブル」やプレビューに入力したテキストが反映されているか確認しよう。終わったら「新しいバブルを追加」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

イメージカルーセルを設定する

次はイメージカルーセルを設定してみましょう。「Flexバブル」の中にある「イメージカルーセル」をクリックします。

Flexバブル
「イメージカルーセル」を設定してみよう

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

イメージカルーセルの編集画面が開きました。イメージカルーセルを使うと、複数枚の画像をカルーセル形式で表示させられるだけでなく、ユーザーが画像をタップした際に任意のURLを開いたり、指定したキーワードを自動送信させたりすることができます。

まずは画像を設定してみましょう。「画像」欄に表示されている仮のプレビュー画像を、右上の「×」ボタンをクリックして削除します。

画像の設定
右上の「×」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

「ここにファイルをドロップ または ファイルを選択」と表示されるので、ここへ送りたい画像をドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」をクリックしてファイルを設定しましょう。

ここにファイルをドロップ
画像をドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」ボタンをクリックして画像ファイルを設定しよう

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

画像の下に表示されるバーを左右に動かすと、画像のサイズを調整できます。調整できたら「適用」をクリックして設定します。

画像を設定
画像のサイズ調整が終わったら「適用」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

次に、アクションを設定していきましょう。「アクションラベルを表示する」にチェックが入っていることを確認したら、プレビューを確認しながらアクションラベルを設定します。

アクションラベルを追加した
プレビューを確認しながらアクションラベルを設定する

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

アクションラベルが設定できたら、アクションラベルの下にある「アクションタイプ」をクリックしてアクションタイプを設定します。ここでは、画像をタップした際の動作を指定することができます。

指定したリンクを開く「リンク」、指定した文言を友だちのメッセージとして自動送信させられる「キーワード送信」、LINE内のカメラを開く「カメラ起動」、LINE内のQRコードリーダーを開く「QRコードリーダー起動」、LINE公式アカウントの共有リンクを作成する「LINE公式アカウント共有」の5種類から選ぶことが可能です。

アクション
ユーザーが画像をタップした際の挙動を選ぶことができる

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

今回は「リンク」を選んでURLを入力します。ちなみに、ここで「LIFEアプリからインポート」を選ぶとあらかじめ作っておいたクーポンや質問フォームをインポートすることもできます。

リンク
「リンク」を選び、開かせたいページのURLを入力したところ

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

設定が終わったら、画像をもう一枚追加してみましょう。画面を上にスクロールして、「カラム追加」をクリックします。

カラム追加
「カラム追加」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

先ほどと同じ手順で画像を設定し、アクションラベルやアクションタイプを設定します。今回は「キーワード送信」を選択します。

キーワード送信
「キーワード送信」を使うとユーザーが画像をタップした際、指定した文言を送信させられる

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

この機能は「キーワード応答」とセットで使うことで真価を発揮します。「キーワード応答からインポート」というボタンをクリックすると、キーワード応答で設定されている単語が表示されます。今回は「今月の営業日」を設定しましょう。

キーワード応答からインポート
あらかじめ「キーワード応答」機能で設定してあるキーワードを指定できる

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

プレビューを確認したら、もう一つカラムを追加してみましょう。先ほどと同じように「+カラム追加」をクリックします。

「カラム3」が選択されていることを確認したら、先ほどまでと同じ手順で編集していきます。今回はアクションタイプを「LINE公式アカウント共有」に設定しました。

友だちに教える
「LINE公式アカウント共有」を設定するとユーザーが画像をタップした際、LINE公式アカウントを他の友だちに共有するためのリンクが作成される

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

カラム1、カラム2、カラム3それぞれのタブをクリックし、内容を確認したらプレビューの下にある「登録内容の確認」をクリックします。

登録内容の確認
カラム1~3の内容を確認して、問題なければ「登録内容の確認」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

メッセージ登録内容確認画面に戻ってきました。プレビューで実際の見え方を確認して、問題なければプレビューの下にある「メッセージを検証する」ボタンをクリックしましょう。

メッセージを検証する
プレビューで実際の見え方を確認してから「メッセージを検証する」をクリックしよう

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

絞り込み配信の設定をする

それでは、「配信設定」から配信ターゲットや配信日時などを設定していきましょう。「配信設定」の右側にある「編集する」をクリックします。

配信設定
メッセージの配信対象を絞り込んでみよう。まずは「配信設定」の右側にある「編集する」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

配信ターゲットは、はじめは「全ての友だち」に設定されています。これを「特定の友だちのみ」に変更することで、メッセージを配信する友だちを絞り込むことができます。

「特定の友だちのみ」を選択すると、配信したい友だちについているタグを指定できます。「条件を追加する」をクリックすると友だちプロフィール項目を指定することも可能です。

今回は事前に「シナリオbot」を配信し、特定の結果にたどり着いたユーザーに自動で「L Dashを知らない」というタグを追加しています。このタグが付いている友だちのみを絞り込んで、メッセージを配信してみましょう。

絞り込み設定
①「特定の友だちのみ」をクリックしたら②タグを設定し、最後に③「追加する」ボタンをクリックする。条件を設定すると配信対象人数が表示される

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

配信対象の絞り込みが終わったら、配信日時を設定してみましょう。「日時指定して配信する」をクリックして、配信日時を入力します。カレンダーマークをクリックすると簡単です。

日時指定
①「日時指定して配信する」、②カレンダーマークの順にクリックしたら③日時や時刻を設定して④「適用」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

最後に、アイコンと表示名を変更してみましょう。「設定する」をクリックすると、今設定しているメッセージを配信する際、友だちのLINE内に表示されるアイコンや表示名の一部を指定できます。

ドラッグ&ドロップやファイルの指定で画像を設定し、表示させたい名前を入力してみましょう。なお誤認防止のため、表示名の後ろに付く「from ‘アカウント名’ 」を変更したり削除したりすることはできません。

アイコンと表示名
ユーザーがメッセージを受信した際に送信者として表示される名前の一部やアイコンを変更できる

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

全ての設定が完了した後、プレビューの下にある「配信予約する」をクリックすれば、メッセージの予約設定ができます。

配信予約
「配信予約する」ボタンはプレビュー直下にある

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

テスト配信をする

メッセージ詳細画面からは、テスト配信を行うことができます。メッセージが配信される前に必ずテストを行って、実際のスマートフォンでの見え方などを確認しておきたいですね。

テスト配信のやり方は、まず右上の「テスト配信」をクリックします。

テスト配信
メッセージ詳細画面の「テスト配信」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

表示された数字を、LINEアプリのトーク画面からLINE公式アカウントへ送るだけです。

テストコード
ここに表示された数字をLINEアプリのトーク画面からLINE公式アカウントへ送るだけでOK

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

無事に設定した通りのメッセージが送られてきたら、テスト配信は成功です。配信日時の設定が終わっていなかったら、改めて「配信設定」から日時の設定をしておきましょう。

テスト配信
設定した通りの内容が送られてきたら、テスト配信は成功だ

(出典:Android版LINEアプリ)

キーワード送信+キーワード応答の動作確認

今回、2枚目の画像(カラム2)に「キーワード送信」を設定していましたね。こちらは事前に「キーワード応答」で対応する文言を設定しているので、その動作を確認しておきましょう。

具体的には、2枚目の画像をクリックすると「今月の営業日」というテキストが自動で送られるように設定していました。なおかつ、「キーワード応答」機能を使い、友だちから「今月の営業日」と送られた際には今月の営業スケジュールが送られるようにしてあります。テスト配信で送られてきたメッセージの中から、二枚目の画像を選んでタップしてみましょう。

キーワード応答
画像をタップすると「今月の営業日」というテキストが自動送信された。それに対して、事前に「キーワード応答」で設定したメッセージが自動で送られてきている

(出典:Android版LINEアプリ)

設定した通り、「今月の営業日」というテキストが自動送信され、対応する文言が返信されています。このように、キーワード応答と他の機能を組み合わせると、アイデア次第で色々な使い方ができますよ。

まとめ

タグや友だちプロフィールを指定するだけで、簡単に絞り込み配信ができるL Dashの「メッセージ配信」機能。

いつも一斉配信だけを利用しているという方も、時には絞り込み配信を行ってみるのはいかがでしょうか。その情報を本当に必要とする人だけに配信するよう心がければ、ブロック率低下にもつながりますし、配信通数の節約にもなります。

テキストや画像だけでなく、慣れてきたら今回ご紹介した「イメージカルーセル」やシナリオbot質問フォームなど、さまざまなコンテンツの配信を検討してみてくださいね。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – メッセージ配信を作成する」(2024年5月10日参照)
・LINEヤフー for Business「メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは」(2024年5月10日参照)
・LINEキャンパス「メッセージ配信」(2024年5月10日参照)
・LINE ヘルプセンター「メッセージ配信」(2024年5月10日参照)

L Dashの「キーワード応答」を使おう! LINE公式アカウントとの違いも解説

アイキャッチ

L Dashで使える機能の一つ、「キーワード応答」。LINE公式アカウント自体にも「応答メッセージ」という機能があり、「一律応答」か「キーワード応答」かを選んで使うことができますよね。

この記事では、L Dashのキーワード応答とLINE公式アカウント標準機能で使える「キーワード応答」との違いや、使い方について解説していきます。実際の画面を見ながら設定してみましょう。

LINE公式アカウントの「キーワード応答」

LINE公式アカウントの「応答メッセージ」で使えるキーワード応答とは、ユーザーからチャットで特定のメッセージを受信した際に、あらかじめ設定しておいたメッセージを自動で返信できる機能です。

例えば「営業時間は?」など、よく質問されるキーワードと、それに対する答えを設定しておけば、問い合わせ対応にかかる負担が軽減できます。特定のキーワードを受け取ったらクーポンを配信するようにしておくのもよいですね。

とても便利な機能ですが、LINE公式アカウントの「キーワード応答」は、「完全一致」でなければ反応しないという弱点もあります。

これはつまり、例えば「休業日」というキーワードを設定していた場合、ユーザーが「休業日は?」と送ってきてもメッセージは自動送信されないということです。

LINE公式アカウントのキーワード応答
LINE公式アカウントのキーワード応答。完全一致にしか対応していない

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面/LINE Official Account Manager)

そのため、キーワードを設定する際は関連するキーワードも併せて設定しておく必要があります。「休業日」なら、「休業日は?」「休業日はいつ?」「休業日はいつですか?」「休業日を教えて」などが想定されます。

L Dashの「キーワード応答」

L Dashのキーワード応答とLINE公式アカウント標準のキーワード応答との大きな違いが、L Dashのキーワード応答は「部分一致」に対応している点です。

先ほどの例であれば、「休業日」というキーワードを一つ設定しておけば、ユーザーから「休業日は?」「休業日はいつ?」などと聞かれた場合でも、自動でメッセージを返信できるわけです。

一つのキーワードに対して、いくつもバリエーションを想定して準備しておかなくてもよいわけですから、とても便利ですよね。

L Dashのキーワード応答を使おう

それでは、L Dashのキーワード応答機能を実際に使ってみましょう。

メッセージを設定する

まずはL Dashのホーム画面を開き、左側に表示されているメニューから「キーワード応答」をクリックします。

L Dashホーム画面
左側のメニューから「キーワード応答」をクリック

(出典:L Dashホーム画面)

キーワード応答画面が開きました。ここで「キーワード応答は有効です」と表示されているかチェックしましょう。無効になっている場合は、「アカウント設定」タブから応答設定を開き、キーワード応答を有効にしておきます。

 

L Dashキーワード応答画面
「キーワード応答は有効です」と表示されているかチェック

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

L Dash応答設定画面
応答設定を確認、適宜編集する

(出典:L Dash応答設定画面)

準備ができたら、早速キーワードを設定していきましょう。キーワード応答画面の「+新規登録」ボタンをクリックします。

 

L Dashキーワード応答設定画面
「+新規登録」ボタンをクリックする

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

この画面でタイトルやタグを決めておきます。これらは友だちには表示されないので、自分で管理しやすい名前をつけましょう。ここではタイトルを「営業時間」として、右下の「作成済みバブル」欄の下にある「新しいバブルを追加」をクリックします。

なおこの時、右にある「▼」をクリックすると、既にL Dashで作成済みのシナリオbotやクーポン、質問フォームをセットできます。

キーワード応答タイトル設定画面
タイトルやタグを設定したら「新しいバブルを追加」をクリック

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

「新しいバブルを追加」をクリックすると、バブルテンプレートの選択画面が表示されます。ここで任意のキーワードが送られてきたときに自動で返信する内容を設定することができます。

バブルテンプレート選択画面
キーワードが送られてきた時に自動返信するコンテンツの種類を選べる

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

今回はテキストを設定するので、「テキスト」をクリックします。

バブルテンプレート選択画面
今回はテキストを選択

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

編集画面が開きました。左のプレビューを確認しながらテキストを入力していきましょう。絵文字を挿入することもできます。

テキスト編集画面
プレビューを確認しながらテキストや絵文字を入力していく

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

キーワードを設定する

テキストが完成したら、プレビューの下にある「登録内容の確認」をクリックします。

登録内容の確認
プレビュー画面の下にある「登録内容の確認」をクリック

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

キーワード応答登録内容確認画面が表示されます。プレビューの下に表示されている「メッセージを検証する」をクリックしましょう。

メッセージを検証する
「メッセージを検証する」をクリック

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

キーワード応答詳細画面が表示されます。最後に、先ほど設定したテキストを自動送信するためのキーワードを設定しましょう。「応答設定」の右にある「編集する」ボタンをクリックします。

キーワード応答詳細画面
「応答設定」の右に表示されている「編集する」ボタンをクリック

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

キーワード応答設定編集画面が表示されます。ここでキーワードを設定していきます。マッチ方法はLINE公式アカウント標準機能と同じ「完全一致」か、「部分一致」かを選ぶことができます。

キーワード設定画面
キーワードはそれぞれ完全一致か部分一致かを選ぶことができる

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

複数のキーワードを設定したい場合は「キーワードを追加する」で追加できます。なお、同じキーワードに反応するキーワード応答を複数設定した場合、その中の1つがランダムで送信されます。

キーワードを追加
複数のキーワードを設定したい場合は「キーワードを追加」で追加できる

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

また、この画面ではメッセージが自動送信される際のアイコンと表示名を変更することもできます。「設定する」をクリックするとファイルをアップロードしたり、表示名を変更したりすることが可能です。今回はそのままにしておきましょう。

アイコンと表示名
「設定する」をクリックするとアイコンにする画像をアップロードしたり、表示名を変更したりできる

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

キーワードの設定が終わったら、編集画面上部に表示されているリンク、もしくは「←」から「キーワード応答詳細」画面に戻ります。

キーワード応答詳細画面へ戻る
画面上部左に表示されている矢印(←)かリンクをクリックして「キーワード応答詳細」画面に戻ろう

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

プレビューで確認されているとは思いますが、実際のスマホ画面での見え方をチェックするためにテスト配信してみましょう。「稼働状況」の右上にある「テスト配信」をクリックします。

テスト配信
「稼働状況」の右上にある「テスト配信」をクリック

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

以下の画面に表示された数字を、LINEアプリでLINE公式アカウントへ送信します。

テスト配信コード
数字が表示される

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

きちんと設定したメッセージが送られてきているか、誤字脱字なども含めてチェックしましょう。

LINEアプリテスト配信画面
正しく設定できていればメッセージが返信されてくる。ここで誤字脱字や内容に齟齬がないかなどをチェック

(出典:Android版LINEアプリ)

問題なければ、いよいよキーワード応答を稼働させます。「稼働状況」の中のステータススイッチをオンにします。「停止中」から「稼働中」に変われば設定完了です。

稼働状況スイッチ
「稼働状況」が「稼働中」になれば設定完了

(出典:L Dashキーワード応答設定画面)

念のため、実際にLINEアプリで挙動を確認してみましょう。先ほど設定した「営業時間」というキーワードを含めたメッセージをLINE公式アカウントへ送ってみます。

LINEアプリ動作確認
設定した「営業時間」というキーワードに反応して返信が送られてきた

(出典:Android版LINEアプリ)

設定したメッセージがきちんと送られてきていますね。これが、L Dashの「キーワード応答」機能の基本の使い方です。

まとめ

L Dashのキーワード応答機能は、LINE公式アカウントのキーワード応答機能と違い「完全一致」だけでなく「部分一致」にも反応させることができます。

今回は基本のテキストを設定する方法をご紹介しましたが、自動で返信するメッセージの内容は画像やクーポンなども設定可能です。

また、リッチメニューの特定の箇所をタップした際にキーワードとなるテキストが送られるようにしておくなど、L Dashのほかの機能と組み合わせて使ってみるのもよいでしょう。

工夫次第でさまざまな使い方ができるキーワード応答をぜひ、便利に活用してみてくださいね。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – 応答メッセージ」(2024年4月23日参照)
・LINEキャンパス「応答メッセージ」(2024年4月23日参照)

L Dashの「シナリオbot」で診断コンテンツを作ってみよう!

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あらかじめ用意された複数の質問に回答していき、回答内容に応じた診断結果をユーザーに提示する、診断コンテンツ。

心理テストや占いのほか、肌タイプを診断しておすすめの化粧品を訴求したり、ユーザーの利用状況に合った携帯料金のプランを提示したりと、マーケティングの一手法として多様な使われ方をしています。ご自身でも一度は触れてみたことがあるのではないでしょうか。

複雑な作りに見える診断系コンテンツですが、実はL Dashの「シナリオbot」機能を使えば簡単に作れます。実際にL Dashで診断コンテンツを作りながら、シナリオbot機能について詳しく見ていきましょう。

L Dashの「シナリオbot」機能とは

L Dashのシナリオbot機能を使うと、あらかじめ設定しておいた設問と選択肢をセットにしてユーザーへ提示できます。ユーザーがいずれかの選択肢を選ぶと、その内容をもとに、また自動で新たな設問と選択肢を提示する……というシナリオを自由に作ることができるのです。

以下の動画はお問い合わせ対応にシナリオbotを活用している例ですが、これを見ていただくと、今回取り上げる診断コンテンツへの利用もイメージしやすいのではないでしょうか。

スマホシナリオbot
シナリオbotをお問い合わせ対応の一部に使用している事例。ユーザーは「スタート」→「体験授業について」→「必要な持ち物はありますか?」の順にタップしている

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

ちなみに診断コンテンツというと、LINEマーケットプレイスを除いたことのある方は、「診断Bot」という有料の拡張機能があるのをご存じかもしれませんね。ですが費用面の問題などで、単一の機能として導入するには少しためらってしまう……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

診断bot
LINEマーケットプレイスの「診断bot」

また、こうした単一の拡張機能を導入するほかにも、LINE公式アカウントの標準機能である応答メッセージを駆使することで診断コンテンツを作ることも不可能ではありません。しかし、同じ操作を何度も繰り返すことになりますし、事前にある程度しっかりとしたフローチャートを作成しておかないと途中で混乱してしまう危険性も高いです。

その点、L Dashならシナリオbot以外にもたくさんの便利な機能が使えますし、何より今どの選択肢がどの設問へ結びついているかなどが目で見てすぐに分かります。複雑なPC操作に自信がなくても、マウスのドラッグ&ドロップで誰でも簡単に診断コンテンツを作成することができますよ。

シナリオbotで診断コンテンツを作って配信してみよう

実際にL Dashのシナリオbotを使ってみましょう。今回は簡単な診断コンテンツを作って配信してみます。

診断コンテンツをつくる

今回は、カフェのおすすめメニューを教えてくれる診断コンテンツを作ってみます。L Dashにログインしたら、ホーム画面左に表示されているメニューの「ツール」から「シナリオbot」をクリックします。

L Dashホーム画面
左側のメニューから「シナリオbot」をクリック

(出典:L Dashホーム画面)

シナリオbotの一覧画面が表示されます。まだ何も作成していないのでまっさらですね。右側にある「+新規登録」ボタンをクリックして新しいシナリオbotを作っていきましょう。

シナリオbot
「+新規登録」ボタンをクリック

(出典:L Dashシナリオbot画面)

上部(以下の画像で「2024~に自動保存されたシナリオbot」と表示されている箇所)をクリックするとシナリオbotのタイトルやタグが編集できます。管理しやすい名前に変えておきましょう。

そして三分割されている画面のうち、真ん中の大きな画面がメインで操作する場所です。設問と回答のセットや結果を追加する際は、左側の欄から真ん中の画面へドラッグ&ドロップしてきます。

シナリオbot編集画面
必要に応じて「新しい質問」や「結果」をドラッグ&ドロップで真ん中の一番大きな枠へ持ってくる

(出典:L Dashシナリオbot画面)

初めは「スタート」だけが表示されているはずです。画面右側の「スタート」と表示されている吹き出しにマウスカーソルを乗せると、鉛筆マークとごみ箱マークが表示されます。鉛筆マークをクリックして編集画面を開きましょう。

なお今回は使いませんが、ここに表示されている「+バブル追加」をクリックすると吹き出しを追加することができます。

スタートプレビュー
鉛筆マークをクリック

(出典:L Dashシナリオbot画面)

編集画面が開きました。左側のプレビューを見ながら適宜説明文などを設定していきます。「アクション」については後述しますので、今回はこのままで大丈夫です。

スタート編集画面
今回のように「画像」を使わない場合は「表示する」のチェックを外しておこう

(出典:L Dashシナリオbot画面)

一通り設定を終えたら、プレビュー画面上部の「通知」をクリックして、通知メッセージを編集するのを忘れないようにしましょう。こちらの設定も終わったら、左上の「×」をクリックして元の画面に戻ります。

通知テキスト編集画面
通知メッセージは友だちが一番初めに見る箇所。忘れず設定しよう

(出典:L Dashシナリオbot画面)

それでは、設問を追加していきましょう。以下は画面左からドラッグ&ドロップで「スタート」の隣に「新しい質問」を追加した状態です。まずはスタートとこの設問を結びつけておく必要があります。といっても、以下の画像のようにマウスをドラッグして「●」と「●」をつなげるだけです。

新しい質問を追加した
●と●をつなげると、ユーザーが「スタート」をタップした際に設問が送信されるように設定できる

(出典:L Dashシナリオbot画面)

スタートと設問を線でつなぐと、右側の列に「追加アクション」と「友だちプロフィール項目と連携」という項目が表示されます。「スタート」をタップした友だちに対してタグを追加・削除したり、L Dashの友だちプロフィール項目と連携させたりすることができます。

必要な設定を終えたら「保存」をクリックして、右上の「閉じる」をクリックします。

追加アクション
「スタート」をタップした友だちに対してタグの追加や削除をしたり、「友だちプロフィール項目」と連携させたりすることができる

(出典:L Dashシナリオbot画面)

先ほど追加した質問を編集していきます。「新しい質問」の欄をクリックすると右側にプレビューが表示されます。

新しい質問をクリック
メイン画面に追加された「新しい質問」をクリックすると、右側のプレビューから編集できるようになる

(出典:L Dashシナリオbot画面)

プレビュー画面の「新しい質問」欄にマウスカーソルを乗せると鉛筆マークとごみ箱マークが表示されます。鉛筆マークをクリックして、質問の編集画面を開きましょう。

質問の編集画面を開く
鉛筆マークをクリックして編集画面を開く

(出典:L Dashシナリオbot画面)

編集画面が開きました。説明文(今回の場合は新しい質問)を入力したり、画像やタイトルを設定したりできます。

質問編集画面
「説明文」欄に質問を入力していく

(出典:L Dashシナリオbot画面)

今回画像は使いませんので、「表示する」のチェックを外しておきましょう。

画像のチェックを外す
画像を「表示する」からチェックを外した状態

(出典:L Dashシナリオbot画面)

画面を下へスクロールすると、「アクション1」「アクション2」「アクション3」という欄が表示されていますね。ここで選択肢と、選択肢を選んだ時にどんな動作をさせたいかを設定できます。

アクション
各選択肢と、ユーザーが選択肢を選んだ際の挙動を設定できる

(出典:L Dashシナリオbot画面)

ここでの「アクションラベル」はすなわち「回答」になります。左側のプレビューを確認しながら、アクション1のアクションラベルは「はい」、アクション2のラベルは「いいえ」にしておきましょう。

「アクションタイプ」では次の設問と選択肢を表示させる(シナリオbot紐づけ)だけでなく、指定したキーワードをメッセージとして送信させられる「キーワード送信」や、指定したURLを開く「リンク」などを設定できます。今回は次の設問を表示させたいので、「シナリオbot紐づけ」を選んでおきましょう。

アクションタイプ
「シナリオbot紐づけ」を選ぶと、ユーザーが選択肢をタップした際に次の設問が送信される

(出典:L Dashシナリオbot画面)

「シナリオbot選択肢」もここでの設問は「L Dashに来店されたことはありますか?」なので「はい」(アクション2では「いいえ」)のままにしておきます。「入力オプション」を設定すると、この選択肢を選んだ際にリッチメニューやキーボードを開いたりすることができます。

入力オプション
ユーザーが選択肢をタップした際にリッチメニューやキーボードを表示させることもできる

(出典:L Dashシナリオbot画面)

アクション2(ここでは「いいえ」)も同様に設定していきます。今回は二択なので、アクション3の「表示する」の横にあるチェックマークは外しておきましょう。三択の場合、ここにチェックを入れるとアクション1や2と同様の設定項目が開きます。

アクション3
「表示する」にチェックマークがついていたら外しておこう

(出典:L Dashシナリオbot画面)

なお今回は使いませんが、この画面の上部にある「カラム追加」をクリックすると、もう一枚カルーセル表示させるメッセージを増やすことができます。

カラム追加
シナリオbotの操作に慣れてきたら使ってみよう

(出典:L Dashシナリオbot画面)

先ほどと同じように、通知テキストの編集も忘れずに。設定が終わったら、左上の「×」をクリックして編集画面を閉じましょう。

編集画面を閉じる
左上の「×」をクリックでシナリオbot全体の操作画面に戻れる

(出典:L Dashシナリオbot画面)

操作画面に戻ってきましたね。右側のプレビューで、先ほど設定した内容が表示されているか確認しておきましょう。

プレビューを確認する
メイン画面で「新しい質問」を選択して、右側のプレビューに設定が反映されているかチェック

(出典:L Dashシナリオbot画面)

なお、「新しい質問」と表示されている箇所は自由に名前を変更できます。

質問の名前を変える
「新しい質問」と表示されている箇所は自由に名前を変えられる

(出典:L Dashシナリオbot画面)

それでは「はい」と「いいえ」、それぞれの選択肢に別の設問をつなげてみましょう。やり方は先ほどと同じで、左側の「新しい質問」を真ん中の枠にドラッグ&ドロップしてきて、お互いの「●」をドラッグでつなげるだけです。

新しい質問を2つ追加
左から「新しい質問」をドラッグ&ドロップで2つ追加し、初めの質問とつないだところ

(出典:L Dashシナリオbot画面)

先ほどと同じ手順で、はじめの設問に「はい」と答えた人への設問と、「いいえ」と答えた人への設問をそれぞれ設定していきましょう。今回は「アクションラベル」を「はい」「いいえ」から編集してみました。

質問を編集する
アクションラベルを編集した。左側のプレビューにも反映されている

(出典:L Dashシナリオbot画面)

もちろん、ここからさらに細かく分岐させていくこともできます。その場合、適宜右上に表示されている虫眼鏡ツールで画面を拡大・縮小すると全体を把握しやすいのでおすすめです。

虫眼鏡ツール
質問が増えて全体が把握しづらくなってきたら虫眼鏡ツールを使おう

(出典:L Dashシナリオbot画面)

今回はここまでに設定されている4つの設問の診断結果を表示させてみましょう。画面左側から「結果を表示する」をメイン画面にドラッグしてきて、それぞれの設問の「●」とつなげます。やり方は先ほどまでとまったく同じです。

「●」同士をつなげると、はじめに「スタート」から設問を結びつけた時と同じように、「追加アクション」と「友だちプロフィール項目と連携」が表示されます。必要であれば設定しておきましょう。

追加アクション
必要に応じて設定しよう

(L Dashシナリオbot画面)

設問と結果を結びつけました。今回は4つそれぞれ別の結果を表示させますが、複数の設問を同じ結果へ結びつけることも可能です。

全体図
今回作った診断コンテンツの全体図

(L Dashシナリオbot画面)

それでは、結果を編集していきます。メイン画面から編集したい「結果(を表示する)」をクリックしたら右側のプレビュー画面に表示されている吹き出しにマウスカーソルを合わせ、鉛筆マークをクリックでテキストの入力画面が開きます。

絵文字のほか、クーポンや質問フォームのURLをインポートすることも可能です。シナリオbotを完走してくれた人に向けて、結果と併せて特別クーポンを送るのも良いかもしれませんね。

結果の編集画面
テキストや絵文字を入力したり、作成済のクーポンや質問フォームをインポートしたりできる

(L Dashシナリオbot画面)

以下は一通りの設定を終えた状態です。

設定を終えた
診断コンテンツが完成した

(L Dashシナリオbot画面)

配信する

まずはテスト配信をしてみましょう。メイン画面で起点となる「スタート」を選択してから、画面右側、プレビュー画面の上にある「テスト配信」をクリックします。

テスト配信する
プレビュー画面上部にある「テスト配信」をクリック

(出典:L Dashシナリオbot画面)

表示された数字をLINEアプリでLINE公式アカウントへ送信します。

テスト配信コード
LINEアプリのトーク画面を開き、ここに表示された数字をLINE公式アカウントへ送る

(出典:L Dashシナリオbot画面)

診断コンテンツが送られてきました。「スタート」をタップして実際の挙動を確認してみましょう。

LINEアプリトーク画面
作った診断コンテンツが送られてきた。挙動も確認しよう

(出典:Android版LINEアプリ)

一通り触ってみて問題なければ、いよいよシナリオbotで作った診断コンテンツを実際に友だちへ配信します。

画面左上の「←」をクリックして作成済みシナリオbot一覧画面に戻りましょう。

一覧画面に戻る
画面左上の「←」をクリック

(出典:L Dashシナリオbot画面)

左側に表示されているメニューから一番上の「メッセージ配信」をクリックし、次に右下の「+新規登録」をクリックします。

メッセージ配信
左側のメニューから「メッセージ配信」をクリックし、表示された画面で「+新規登録」をクリックする

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

「新しいバブルを追加」の隣にある「▼」をクリックします。

新しいバブルを追加
「▼」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

「シナリオbot」をクリックします。

他のコンテンツからインポート
「シナリオbot」を選択

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

先ほどつくったシナリオbotを選択します。

シナリオbotからインポート
今回配信したいシナリオbotをクリックする

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

メッセージにシナリオbotを設定できました。ちなみに、「▼」の隣にある「新しいバブルを追加」をクリックして「L Dashで作成したコンテンツ」の中にある「シナリオbot」をクリックしても、メッセージにシナリオbotを設定することができますよ。

シナリオbot設定完了
メッセージにシナリオbotを設定できた

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

診断コンテンツと合わせてメッセージを送りたい場合は「新しいバブルを追加」で吹き出しを追加できます。今回は診断コンテンツだけを送ってみましょう。プレビューの下にある「メッセージを検証する」をクリックします。

メッセージを検証する
プレビューの下にある「メッセージを検証する」ボタンをクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

メッセージ詳細画面に移ります。右上の「テスト配信」をクリックすると、先ほどシナリオbot作成画面から操作した時と同じ流れで配信テストができます。表示された数字をLINEアプリからLINE公式アカウントへ送るだけです。念のため挙動を確認しておきましょう。

メッセージ詳細画面
右上の「テスト配信」をクリックでメッセージの配信テストができる

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

問題なければ、実際に診断コンテンツを友だちへ配信していきましょう。「配信設定」の右にある「編集する」をクリックします。

配信設定
「配信設定」の右にある「編集する」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

配信ターゲットや配信日時、友だちに表示するアイコンと表示名が設定できます。今回は「全ての友だち」に「今すぐ配信」します。

メッセージ配信設定
配信ターゲットや配信日時などを設定する

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

設定を終えたらプレビューの下にある「配信する」をクリックしましょう。

配信する
プレビューの下にある「配信する」ボタンを押してメッセージを配信しよう

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

これで、L Dashのシナリオbot機能で作った診断コンテンツを友だちに配信できました。

まとめ

設問や結果をドラッグ&ドロップして、各項目をマウスでつなげるだけで簡単に診断コンテンツが作れましたね。今回は基本操作を中心にご紹介しましたが、例えば設問をもっと複雑に分岐させたり、画像を入れて画面を華やかに見せたりすることも可能です。

複雑な診断コンテンツも、直感的な操作で気軽に作成できるL Dashのシナリオbotをぜひ、便利に活用してみてください。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – 応答メッセージ」(2024年4月25日参照)
・LINEマーケットプレイス「診断bot」(2024年4月25日参照)

L Dashであいさつメッセージを活用しよう!

アイキャッチ

LINE公式アカウントの基本機能の一つに「あいさつメッセージ」というものがあります。意外と初期設定のまま運用しているという方も多いのではないでしょうか。

もしそうだとしたら、大変もったいないと言わざるを得ません。なぜなら、あいさつメッセージは通常のメッセージ配信よりも読まれる可能性が高く、LINE公式アカウントの第一印象を決めるとも言われる重要な役割を担っているからです。

今回はあいさつメッセージのポイントをおさらいした上で、L Dashを使った活用例についてご紹介します。

「あいさつメッセージ」3つのポイント

初めに、あいさつメッセージとは何なのか、メリットなど基本となるポイントを抑えておきましょう。

ユーザーが友だち登録した時に自動送信されるメッセージ

あいさつメッセージとは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際、もしくはブロックを解除した時、最初に送られてくるメッセージです。

友だち追加後すぐに配信される上に、LINE公式アカウントを友だち追加した時というのはユーザーの関心度も高いため、読まれる可能性が高いという特徴があります。このタイミングでアカウントの概要やメリットを訴求することで、ブロック率を低下させる効果も期待できます。

また、「通知が不要な方は設定から通知をオフにしてください」といった文言を入れておくのもよいでしょう。「通知が多いな」と感じたユーザーに対し、ブロックではなく通知オフの案内をしておくことで、ブロックされることを防ぐ効果が見込めます。

加えてキーワード応答(自動返信)が使える場合や、チャットリッチメニューからお問い合わせや予約などを受け付けている場合は、その旨もあいさつメッセージで伝えておくと親切です。

最大5つの吹き出しを送れる

LINE公式アカウントでは通常3つの吹き出しを一つのメッセージとして配信することができますが、あいさつメッセージに限っては最大5つの吹き出しを送ることができます。

また、L Dashを使うとテキスト、スタンプ、画像、動画、音声、カードカルーセル、イメージカルーセルのほかにも、シナリオbotやクーポン、質問フォームといった多様な形式のメッセージをあいさつメッセージとして配信可能です。

ただし、ユーザーが最初に目にするのは最後に送られてきたメッセージです。5つの吹き出しを使った場合は、5つ目の吹き出しですね。そのため、一つの吹き出しがあまりに縦に長いと、初めから読むには上までスクロールしなくてはいけません。結果として、最初の吹き出しを見てくれる可能性が下がってしまう危険性があるのです。

通常のメッセージ配信よりも2吹き出し分多くのメッセージを送れるとはいえ、できる限り文字数は抑えておくのがよいでしょう。全体的に読みづらくなってしまうのを防ぐため、適度に改行や絵文字を入れるのもよいですね。

無料で配信できる

あいさつメッセージは従量課金による通数対象外です。友だちが何人いようと無料で配信できるため、できるだけ通数を抑えて運用したいという方にとっては、とてもありがたい機能ですよね。

あいさつメッセージであらかじめ、どんな内容をどのくらいのペースで配信していくのかを断っておけば、ユーザーも心の準備ができますから、「思っていたより配信頻度が高い」ことを理由にブロックされてしまう危険性は下がるでしょう。

L Dashであいさつメッセージを設定する

それでは、L Dashであいさつメッセージを作ってみましょう。

あいさつメッセージを設定する

L Dashにログインしたら、ホーム画面左のメニューにある「トークルーム管理」の中から「あいさつメッセージ」を選んでクリックします。

L Dashホーム画面
「あいさつメッセージ」をクリック

(出典:L Dashホーム画面より)

あいさつメッセージの設定画面が開きます。「メッセージ情報」の右にある「編集する」ボタンをクリックして配信する内容を編集していきましょう。

あいさつメッセージ設定画面
「編集する」ボタンをクリックしてあいさつメッセージを作成していこう

(出典:L Dashあいさつメッセージ設定画面より)

基本的な設定方法は、通常のメッセージ配信の時と同じです。「新しいバブルを追加」または「他のコンテンツからインポート」をクリックしてメッセージの種類を選び、設定していきます。

メッセージ登録内容確認
通常のメッセージ配信と同様に、「新しいバブルを追加」または「他のコンテンツからインポート」をクリックして吹き出しを追加していく

(出典:L Dashあいさつメッセージ設定画面より)

メッセージが設定できたら、配信設定や稼働状況を設定します。配信タイミングは「友だち追加されたとき」のほかに、「ブロック解除されたとき」を選択できます。ここにチェックを入れると、一度ブロックしたユーザーがブロックした解除した際にもあいさつメッセージが配信されます。

「アイコンと表示名」を設定すると、あいさつメッセージが配信された際、LINE内に表示されるアイコンや表示名の一部を変えることができます。

最後に「稼働状況」のスイッチをオンにすると、新しく友だち追加やブロックを解除したユーザーに対してあいさつメッセージが配信されます。スイッチをオンにする前に、必ずテスト配信を行っておきましょう。テスト配信も、通常のメッセージ配信等と同様の方法で行えます。

稼働状況と配信設定
①「配信設定」の右にある「編集する」から配信タイミングやアイコンと表示名を変更できる。②テスト配信を行ってから、③ステータススイッチをオンにしよう

(出典:L Dashあいさつメッセージ設定画面)

L Dashのクーポン機能を併用する

今回は、あいさつメッセージの最後にクーポンを設定してみました。クーポンを設定するには、あらかじめクーポン作成画面でクーポンを作っておく必要があります。クーポンの作成方法はこちらの記事をご参照ください。

プレビュー
あいさつメッセージでクーポンを配信できる。友だち追加のインセンティブにしてみよう

(出典:L Dashあいさつメッセージ設定画面より)

クーポンを友だち追加のインセンティブにすれば、友だちを増やすきっかけになりますし、友だち追加のハードルを下げることも可能です。

また、L DashのクーポンにはLINE公式アカウント標準機能では不可能な「誰がいつ、どのクーポンを利用したかを確認できる」という機能が備わっています。確認方法は以下の2つです。

①友だち一覧から詳細を見たい友だちをクリックして「履歴」タブから確認する

友だち詳細画面
友だち詳細画面の「履歴」タブでは、その友だちが使用したクーポンや回答済の質問フォームが確認できる

(出典:L Dash友だち詳細画面より)

②作成済みクーポン一覧から利用履歴を見たいクーポンをクリックし、「クーポン基本情報画面」に表示される「〇件の使用履歴があります」という表示から確認する

クーポン基本情報
クーポン基本情報画面を開き、「〇件の使用履歴があります」と表示されている箇所をクリック

(出典:L Dashクーポン基本情報画面)

クーポン基本情報
クーポンを利用した友だちのアイコンや名前、使用した日時を確認できる

(出典:L Dashクーポン基本情報画面)

また、クーポンの利用者に対しタグを追加したり削除したりすることもできるので、後からクーポン利用者だけに絞り込んでメッセージを配信することも可能です。

タグ
クーポンを利用した友だちにタグを追加・削除できる。画像ではクーポン利用者に「半額クーポン利用」というタグが追加されるよう設定されている

(出典:L Dashクーポンその他設定画面)

L Dashの機能を上手に組み合わせれば、より一人ひとりに寄り添ったメッセージを届けることができるでしょう。

まとめ

ユーザーが友だち追加した際に自動で配信されるあいさつメッセージは、通常のメッセージ配信よりも多い5つの吹き出しを、友だちの人数に関わらず無料で送ることができます。

友だち追加直後という、友だちの関心が高まっているタイミングで配信されるため、読まれる可能性が高いという特徴もあります。この特製を理解し、LINE公式アカウントの運用に最大限活かしていきましょう。

今回例に挙げたように、クーポン機能を併用すれば友だち追加のハードルを下げることができますし、他にもシナリオbotを使えば選択式の簡単なアンケートを配信し、回答してくれたユーザーに自動でタグ付けすることもできます。

「無料で配信できる5吹き出し分のメッセージ」をどう使うかはあなた次第。L Dashの便利な機能を組み合わせて、色々と試してみるのも楽しそうですね。

 

【参照・参考】
・LINEヤフー for Business「友だちにはじめて届く『あいさつメッセージ』設定のコツ」(2024年5月21日参照)
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) あいさつメッセージを設定するマニュアル」(2024年5月21日参照)
・LINEヤフー for Business「クーポンの活用方法|集客・販促に役立つ使い方」(2024年5月21日参照)
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) クーポンマニュアル」(2024年5月21日参照)
・LINEキャンパス「クーポン」(2024年5月21日参照)

L Dashの「時間外メッセージ」で営業時間外に自動でメッセージを送信しよう

アイキャッチ

LINE公式アカウントには、友だちからチャットで話しかけられた際の返信対応を自動化する「応答メッセージ」という機能があります。

応答メッセージには様々な使い道がありますが、L Dashにはより便利に活用できる「キーワード応答」や「時間外メッセージ」機能が備わっています。

特に時間外メッセージは簡単に使い始められる上に、「チャット」をよく活用している方にとって大変便利なため、早めに設定しておきたい機能の一つです。

L Dashの「時間外メッセージ」とは

L Dashの「時間外メッセージ」機能は、あらかじめ設定しておいたチャットの応答時間外に友だちからメッセージを受け取った際、自動返信するメッセージを設定できる機能です。

チャットの応答時間は、各曜日に加えて別途祝日の設定も可能です。例えば店舗の休業日や営業時間外にお客様から問い合わせが来た際、自動で店舗の営業日や休業日を伝えるメッセージを送信するよう設定しておくと便利です。

応答時間を設定する

それでは早速、時間外メッセージを使ってみましょう。まずは応答時間を設定します。応答時間とは「実際にチャットで応答できる時間帯」と考えておけば大丈夫です。

L Dashホーム画面を開いたら、「アカウント設定」タブをクリックします。

L Dashホーム画面
「アカウント設定」タブをクリック

(出典:L Dashホーム画面)

アカウント設定画面が開いたら、左側のメニューから「応答設定」を選んでクリックします。

L Dashアカウント設定
左側に表示されているメニューから「応答設定」をクリック

(出典:L Dashアカウント設定画面)

応答設定画面では、「応答方法」と「応答時間」が設定できます。応答時間外に「時間外メッセージ」が含まれていることを確認したら、応答時間を設定していきましょう。「応答時間」の右にある「編集する」をクリックして編集していきます。

応答設定
応答時間外に「時間外メッセージ」が含まれている。しかしデフォルトのままだと応答時間や休業日が設定されていないため、このままだと時間外メッセージが配信されない

(出典:L Dash応答設定画面)

今回は水曜、日曜、祝日を休日に設定し、それ以外の10時~20時を営業時間内、つまり応答時間として設定しました。設定を終えたら「応答時間を更新する」をクリックするのを忘れずに。

応答時間編集
応答時間や休日を設定した。これで応答時間「外」に時間外メッセージが配信される

(出典:L Dash応答設定画面)

時間外メッセージを設定してみよう

L Dash画面上部の「ホーム」タブをクリックしてホーム画面に戻ります。

ホームタブ
上部の「ホーム」タブをクリックしてホーム画面に戻る

(出典:L Dash応答設定画面)

左に表示されているメニューから「トークルーム管理」の中にある「時間外メッセージ」を選択します。

L Dashホーム画面
「トークルーム管理」の中にある「時間外メッセージ」をクリックしよう

(出典:L Dashホーム画面)

なお応答時間や休日が設定されていない場合、下の画面のように「時間外メッセージは現在送信されません」と表示されます。この場合は改めて応答時間を編集し、最後に「応答時間を更新する」を忘れずにクリックして設定を保存しておきましょう。

時間外メッセージ
このメッセージが表示される時は、応答時間や休日が設定されていない

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

この画面からは時間外メッセージが送られた際に友だちに表示されるアイコンと表示名、そしてメッセージを編集できます。デフォルトで入っているメッセージを編集して使ってもよいですし、画像やシナリオbotが送信されるようにしておくのもよいですね。

今回はまず、元々入っているメッセージを編集します。メッセージを編集するには、「メッセージ情報」の右にある「編集する」をクリックします。

時間外メッセージ
「編集する」をクリックでメッセージを編集できる

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

プレビューと「作成済みバブル」が表示されます。元々設定されているテキストメッセージを編集したい場合は、「作成済みバブル」の中に表示されているメッセージをクリックすると編集画面が開きます。

メッセージ登録内容確認
今回は、元から設定されているテキストメッセージを編集する

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

今回はチャット対応時間や休業日についての文言を編集しました。編集が完了したら「保存」をクリックした後、プレビュー下の「登録内容の確認」をクリックして前の画面に戻ります。

テキスト編集画面
編集が終わったら①「保存」、②「登録内容の確認」の順でクリックする

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

プレビューに先ほど行った変更が反映されているか確認したら、テキストの下にスタンプを追加してみましょう。

「作成済みバブル」の下に表示されている「新しいバブルを追加」をクリックします。

新しいバブルを追加
新しい吹き出しやスタンプを追加したい時は「新しいバブルを追加」をクリック

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

この画面から、カードカルーセルやシンプルな画像・動画、L Dashで作成したシナリオbotやクーポンなど、さまざまな形式のメッセージを指定できます。

今回はスタンプを追加したいので、「コンテンツバブル」の中にある「スタンプ」をクリックします。

バブルテンプレート選択
テキストやスタンプ、画像に加えてカードカルーセルなどさまざまな形式のメッセージを選択できる

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

コンテンツバブル
今回は「スタンプ」を選択

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

スタンプを設定したら、プレビュー下にある「登録内容の確認」をクリックして前の画面に戻りましょう。

スタンプ編集画面
スタンプを設定したら「登録内容の確認」をクリック

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

設定したスタンプがプレビューに反映されているか確認したら、「メッセージを検証する」をクリックします。

メッセージを検証する
プレビューを確認して問題なければ「メッセージを検証する」をクリック

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

最後に、テスト配信をしてみましょう。「配信設定」の右上にある「テスト配信」をクリックします。

テスト配信
右上の「テスト配信」をクリック

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

表示された数字を、LINEアプリを使ってLINE公式アカウントへ送信します。

テスト配信コード
ここに表示された数字を、LINEアプリのトーク画面からLINE公式アカウントへ送信する

(出典:L Dash時間外メッセージ画面)

無事に設定したテキストとスタンプが送られてきました。これで、初めに設定した休業日や応答時間「外」にユーザーからメッセージが届いた場合、自動でこのテキストやスタンプが送信されます。

LINE画面
テスト配信ができた。これで時間外メッセージが自動で送信される

(出典:Android版LINEアプリ)

まとめ

普段からチャットをよく使っている方は、早めに時間外メッセージを設定しておくと便利でしょう。

営業時間外だけでなく、「この時間帯は忙しくてチャットが見られない」という時間が決まっているのであれば、その時間帯以外を応答時間に設定しておくのもよいですね。

ユーザー側からしても、「いつ返事がくるか分からない」状態が長く続くよりも、今がどういう状態で、いつ頃返事をもらえそうなのかだけでも、すぐに教えてもらえる方が安心します。

L Dashの時間外メッセージを便利に使って、友だちとのやり取りをよりスマートに行っていきましょう。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月

L Dashでオリジナリティあふれるリッチメニューを作ろう!

アイキャッチ

「リッチメニュー」とは、LINEのトーク画面下部に固定で表示されるタイル状のメニューのことです。トーク画面を開くとすぐ目に入りますし、画面を大きく占有します。

ユーザーがトーク画面を開くたびに目立つ場所に表示されるため、クリック率が高いという特徴を持っています。外部サイトへのリンクに加えて、キーワード応答と組み合わせることでクーポンシナリオbotが自動送信されるように設定することも可能です。

さらに、L Dashを使うとタブ切り替えができるリッチメニューを作ったり、ユーザー単位でリッチメニューを出し分けたりすることもできます。

この記事では、L Dashを使ってユーザーにとってより便利なリッチメニューを作る方法をご紹介します。

L DashのリッチメニューとLINE公式アカウントのリッチメニューとの違い

L Dashで作れるリッチメニューと、LINE公式アカウントの標準機能で作れるリッチメニューとの違いは大きく分けて3つあります。

一つ目は冒頭でも触れた通り、タブで切り替わるリッチメニューが作れること。複数のリッチメニューを設定しておいて、ユーザーがタブをタップした際に表示が切り替わるよう設定することが可能です。

二つ目は、ユーザーごとに表示させるリッチメニューを指定できること。例えば、「友だち登録経路」の追加アクションを使って友だちにタグをつけておいて、ホームページやSNSから友だち追加してくれたユーザーと、実店舗に来店して友だち追加してくれたユーザーとで違ったリッチメニューを表示させることができます。

三つ目は、タップ領域を自由にデザインできること。どういうことかというと、LINE公式アカウント標準機能では、以下のようにあらかじめタップ領域のテンプレートが用意されており、その中から選択する必要があります。

公式テンプレート
LINE公式アカウント標準機能でリッチメニューを作る場合、タップ領域はテンプレートの中から選ぶ必要がある

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面/LINE Official Account Manager)

そのため、画像もあらかじめこのテンプレートに合わせた物を用意するか、タップ領域ごとに一つずつ画像を設定していかなくてはなりません。

その点、L Dashのリッチメニューはマウスをドラッグして、タップ領域を自由にデザインすることができます。つまり、好きな画像に合わせて自由にタップ領域を作成できるわけです。例えば、リッチメニューの中央部分のみをタップ領域として設定することも可能です。

範囲選択
自由にタップ領域を設定できる

(出典:L Dashリッチメニュー作成画面)

またLINE公式アカウント標準機能では、作ったリッチメニューに必ず表示期間を設けなくてはいけない仕様となっています。L Dashでは、これを無期限に設定できるという違いもあります。

トーク画面を開くたびに目に入るリッチメニューは、LINE公式アカウントの顔と言ってもよいほど重要な機能の一つ。ユーザーにとっての利便性も大切ですし、デザインにもこだわりたいですよね。L Dashなら、こだわりのリッチメニューをより自由な発想で作ることができますよ。

L Dashでリッチメニューを作ろう

それでは、実際にL Dashでリッチメニューを作成してみましょう。まずはホーム画面左のメニューから「リッチメニュー」を選んでクリックします。

ホーム画面
「リッチメニュー」をクリック

(出典:L Dashホーム画面)

現在設定しているリッチメニューや、作成済みのリッチメニューが一覧で表示されます。今回は右下の「+新規登録」から新しくリッチメニューを作成していきましょう。

リッチメニュートップ
「+新規登録」をクリックして新しくリッチメニューを作成していこう

(出典:L Dashリッチメニュー一覧画面)

なお、リッチメニューに使う画像はあらかじめ用意しておく必要があります。L Dashにアップロードできる画像の条件は以下の通りです。

  • 画像ファイルサイズ:1MB以下
  • 画像の幅サイズ:800ピクセル以上、2500ピクセル以下
  • 画像の高さサイズ:250ピクセル以上
  • 画像のアスペクト比:1.45以上

画像を準備するのに一番手軽な方法は、LINEヤフー社がこちらの記事こちらの記事などで配布している無料素材を使うことでしょう。

他には、画像編集ソフトを使って一から作る方法もありますが、例えば「Canva」というWebツールを使えばより簡単に作成することができます。

Canvaで「LINE公式アカウント リッチメニュー」等と検索すると、リッチメニューで使えるテンプレートがたくさん表示されるので、イメージに近いものを選び、写真やテキストを入れ替える等して自分なりにアレンジしてみるとよいでしょう。

Canvaトップ
「Canva」を使えば簡単にリッチメニューに使用する画像が作れる

(出典:「Canva」トップページ)

画像が用意できたら、「ここにファイルをドロップ」と書かれている箇所に画像ファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」から画像ファイルを選んでアップロードしましょう。

画像をアップロード
画像をドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」をクリックしてアップロードしたい画像ファイルを指定しよう

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

画像のアップロードが完了すると、プレビューにも反映されます。

プレビューにも反映された
画面左側のプレビューにも、アップロードした画像が反映されている

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

それでは、「+アクションを追加する」をクリックして、タップ領域やアクションを設定していきましょう。「+アクションを追加する」をクリックすると、次のような画面が表示されます。

アクションを追加する直後
赤枠の中にある緑の範囲内がタップ領域。これをマウスで操作してタップ領域を自由に設定していく

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

以下の動画のように、マウスのドラッグ操作でタップさせたい範囲を選択します。

範囲選択(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

プレビューを見ると、「A」という範囲が選択されていることが分かります。

アクションA
「A」の範囲内がタップ領域として選択されている

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

ユーザーが指定の範囲をタップした際に設定できるアクションは以下の通りです。

  • リンク:LINE内ブラウザで指定したURLを開きます
  • キーワード送信:指定したキーワードを友だちのメッセージとして送信させることができます
  • カメラ起動:LINE内カメラを開きます
  • QRコードリーダー起動:LINE内QRコードリーダーを開きます
  • LINE公式アカウント共有:LINE公式アカウントの共有リンクを作成します
  • リッチメニュー切り替え:表示するリッチメニューを切り替えます
アクション
ユーザーが指定した箇所をタップした際に設定できるアクション

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

ここでは「リンク」を設定しました。なお、タップ領域を修正したい場合は、右上の「×」の隣にあるアイコンをクリックすれば再度選択画面が表示されます。

A完成
右上のアイコンをクリックすると、タップ領域を再選択できる

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

同じように、「アクションを追加する」からタップ領域やアクションを設定していきましょう。下は、A~Dの4つの領域にそれぞれアクションを設定したところです。

Dまで完成
一通り設定し終えたところ。次項でタブをタップした際のアクションを設定していく

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

ちなみにB、C、Dには「キーワード送信」を設定してあります。前もって「キーワード応答」機能を使い、送信されたキーワードに反応してそれぞれテキストメッセージ、シナリオbotクーポンが送られてくるように設定しています。

ここまでが基本のリッチメニュー設定方法です。次に、タブ切り替えの設定方法をご紹介します。

タブ切り替えできるリッチメニューを作ってみよう

タブ切り替えできるリッチメニューを作るには、切り替え先のリッチメニューが必要です。今回はあらかじめ、以下の画像左に表示されているリッチメニューを作っておきました。このリッチメニューを切り替え先として設定していきます。

作成済リッチメニュー
前項で作ったのは右のリッチメニュー。切り替え先として左のリッチメニューを追加した

(出典:L Dashリッチメニュー一覧画面)

先ほどまでのリッチメニュー編集画面で再び「+アクションを追加する」をクリックし、画像の中でタップさせたいタブ部分を選択します。

タブを選択
ここでは「最新情報」と書かれている箇所をタップ領域に設定した

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

アクションは「リッチメニュー切り替え」を選び、「新たに表示するリッチメニュー」はあらかじめ登録しておいたもう一つのリッチメニューを選択します。

タブ切り替えを設定
E領域(タブ)をタップすると、もう一つのリッチメニューに切り替わる

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

これで、タブ(E領域)をタップするとリッチメニューが切り替わるよう設定できました。

なお、「表示設定」では、一番下に表示させるメニューバーのテキストを編集できます。初期設定では「メニュー」となっていますが、多くの場合そのままにしておいても問題ないでしょう。

また、ユーザーがトークルームを開いた際、同時にリッチメニューを表示させるかどうかを設定することもできます。初期設定では「表示する」にチェックが入っています。こちらも基本的にはそのままでよいでしょう。

表示設定
「表示設定」はどちらもデフォルトのままでも問題ない

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

全ての設定が終わったら、プレビューの下にある「この内容をLINEにアップロードする」をクリックしましょう。

LINEにアップロード
設定を終えたら「この内容をLINEにアップロードする」をクリックしよう

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

切り替え先のリッチメニュー(画像右)も同じ方法で、タブをタップするとリッチメニューが切り替わるよう設定してあります。

リッチメニュー一覧
右のリッチメニューは、赤枠の箇所をタップすると左のリッチメニューに切り替わるよう設定してある

(出典:L Dashリッチメニュー一覧画面)

それでは、作ったリッチメニューがトークルームに表示されるよう設定していきましょう。「現在の表示」の中にある「変更する」ボタンをクリックします。

表示するリッチメニューを変更
「変更する」をクリック

(出典:L Dashリッチメニュー一覧画面)

今回は「L Dashカフェリッチメニューメインタブ」をメインのリッチメニューとして表示させたいので、これを選択します。

リッチメニュー選択
友だちがトーク画面を開いた際に表示させたいリッチメニューを選択しよう

(出典:L Dashリッチメニュー一覧画面)

「このリッチメニューを選択する」をクリックします。

このリッチメニューを選択する
「このリッチメニューを選択する」をクリック

(出典:L Dashリッチメニュー一覧画面)

「現在の表示」に先ほど作ったリッチメニューが表示されています。

現在の表示
「現在の表示」が更新された

(出典:L Dashリッチメニュー一覧画面)

LINEアプリでLINE公式アカウントとのトーク画面を開き、実際の挙動を確認してみましょう。

まずは、設定したリッチメニューが表示されているかチェックします。

スマホメインタブ
設定したリッチメニューが表示されている。「最新情報」というタブをタップしてみる

(出典:Android版LINEアプリ)

「最新情報」というタブをタップすると、設定した通りに画面が切り替わりました。

スマホ最新タブ
「最新情報」というタブをタップしたら画面が切り替わった。「メインメニュー」タブをタップすると元のリッチメニューに戻る

(出典:Android版LINEアプリ)

「おすすめメニュー診断」をタップするとキーワードが送信され、対応するシナリオbotが送られてきています。

おすすめメニュー診断
リッチメニューの①「おすすめメニュー診断」をタップすると、自動で②「おすすめメニュー診断」というキーワードが送信され、それに対応するシナリオbotが送られてきた

(出典:Android版LINEアプリ)

「クーポン」をタップするとキーワードが送信され、こちらも対応するクーポンが送られてきました。

クーポン
リッチメニューの①「クーポン」をタップすると、②「クーポン」というキーワードが自動送信され、③対応するクーポンが送られてきた

(出典:Android版LINEアプリ)

リッチメニューを作成したら、忘れずに動作チェックを行うようにしましょう。

友だちごとに異なるリッチメニューを設定する

最後に、友だちごとに異なるリッチメニューを表示するよう設定する方法をご紹介します。

初めに、ホーム画面左に表示されている「友だち管理」の中にある「友だち一覧」をクリックします。必要に応じて検索バーにタグを入力するなどして、独自のリッチメニューを設定したい友だちを絞り込んでおきましょう。

友だち一覧
固有のリッチメニューを表示させたい友だちをクリック

(出典:L Dash友だち一覧画面)

目当ての友だちが表示されたら、クリックして友だち詳細画面を開きます。画面を下にスクロールすると、「友だちリッチメニュー」という項目が現れます。今は特に何も設定していないので、「デフォルトのリッチメニューが設定されています」と表示されていますね。

友だち詳細画面
友だちリッチメニューが設定されていない場合、「デフォルトのリッチメニューが設定されています」と表示される

(出典:L Dash友だち一覧画面)

「変更する」をクリックすると、リッチメニューの選択画面が開きます。ここでは、あらかじめ作成しておいた「EC用リッチメニューメインタブ」を選び、「このリッチメニューを選択する」をクリックします。

友だちリッチメニュー選択
この友だちに表示させたいリッチメニューを選択する

(出典:L Dash友だち詳細画面)

「現在の表示」が、この友だちに設定したリッチメニューに変わりました。

友だちリッチメニュー設定済
デフォルトのリッチメニューとは異なる友だちリッチメニューが設定された

(出典:L Dash友だち詳細画面)

このユーザーのLINEアプリを確認してみると、きちんと表示が専用のリッチメニューに切り替わっています。

スマホ友だちリッチメニュー
デフォルトのリッチメニューとは使われている画像やタップ領域の文言が異なる。もちろん、もっと大胆にデザインを変更しても良い

(出典:Android版LINEアプリ)

今回は、カフェの実店舗で友だち登録してくれたユーザー(デフォルトのリッチメニューを表示)と、通販サイト経由で友だち登録してくれたユーザー(EC用のリッチメニューを表示)とで表示するリッチメニューを変更する、という想定で設定を行ってみました。

「友だち登録経路」や自動タグ付け機能も組み合わせて、より魅力的なリッチメニューを作ってみてくださいね。

まとめ

L Dashを使うと、タブ切り替えできるリッチメニューを作ったり、タップ領域を自由にデザインしたりすることができます。また、友だちごとにリッチメニューを出し分けたり、キーワード応答を使ってシナリオbot質問フォームを呼び出すよう設定したりすることもできるため、アイデア次第で活用法は無限に広がります。

L Dashでオリジナリティあふれるリッチメニューを作って、販促や集客に活用してみてください。

 

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) リッチメニューを作成するマニュアル」(2024年5月23日参照)
・LINEヤフー for Business「リッチメニューの活用方法│特長や運用のコツを解説」(2024年5月23日参照)

・LINEキャンパス「リッチメニュー」(2024年5月23日参照)
・LINEキャンパス「『リッチメニュー』で使用できる画像(1)」 (2024年5月23日参照)
・LINEキャンパス「『リッチメニュー』で使用できる画像(2)」(2024年5月23日参照)

L Dashでもっと友だちを整理したい!「友だちプロフィール項目」ってなに?

アイキャッチ

LINE公式アカウントのWeb管理画面(PC版)やスマホ版管理アプリからは、友だち一人ひとりにタグをつけることができます。誕生月や担当者などでタグ付けすると、特定の人に絞り込んでメッセージを配信したいときに大変便利ですが、「L Dash」ではさらに便利な「友だちプロフィール項目」機能が使えます。

独自の友だちプロフィール項目を設定する

友だちプロフィールを設定するには、はじめにL Dashの①ホーム画面から「友だち管理」の中にある②「友だちプロフィール項目」をクリックします。「作成済み友だちプロフィール項目」にははじめから電話番号やメールアドレス、郵便番号に住所といった項目がありますが、これは後から編集・削除できます。

L Dash管理画面
ホーム画面から「友だちプロフィール項目」をクリック

(出典:L Dash管理画面)

ここでは新しく項目を作成してみましょう。例えば美容院やサロンなど、友だち追加してくれたお客さまを担当者別に分類しておきたい場面を想定して、「担当者」の項目を作ります。まず右の「新規登録」をクリックして、出てきた「友だちプロフィール項目を作成」ウィンドウの項目名に「担当者」と入力して「作成」をクリックします。

L Dash管理画面
右上の「新規登録」をクリック

(出典:L Dash管理画面)

L Dash管理画面
ここでは項目名に「担当者」と入力

(出典:L Dash管理画面)

これで友達プロフィール項目に「担当者」という項目が追加されました。

L Dash管理画面
画像も選択できる

(出典:L Dash管理画面)

ちなみに、入力形式はテキストだけでなく画像も選択できます。必要に応じて活用してみるとよいでししょう。

友だちをオリジナルの項目で分類する

次に、今作った「担当者」という項目を友だちに追加してみましょう。ホーム画面左の「友だち管理」から①「友達一覧」を選び、②項目を追加したい友だちを選びます。

L Dash管理画面
友だち一覧から項目を追加したい友だちを選択する

(出典:L Dash管理画面)

友だちの詳細画面が表示されるので、プロフィールタブの「友だちプロフィール」欄右側にある「編集する」をクリックします。

L Dash管理画面
「編集する」をクリック

(出典:L Dash管理画面)

友だちプロフィール編集画面が開くので、「項目を追加」を選択します。

L Dash管理画面
「項目を追加」をクリック

(出典:L Dash管理画面)

L Dash管理画面
登録済の項目名を選択し、「値」に任意の文字や数字を入力する

(出典:L Dash管理画面)

ここでは「項目名」から担当者を選択します。「値」には小林さんという担当者の名前を入力してみました。ここまでできたら「保存」をクリックします。

友だちプロフィールを見ると、「担当者」という項目と「小林」という名前が追加されていることが分かります。

L Dash管理画面
「担当者」という項目と「小林」という値が保存された

(出典:L Dash管理画面)

友だちプロフィール項目で配信対象を絞り込む

設定した友だちプロフィール項目は、メッセージ配信の際に配信ターゲットを指定するのに使えます。例えば、以下の画像は「担当者」が「小林」さんの友だちのみにメッセージを配信するときの設定です。

L Dash管理画面
友だちプロフィール項目は配信対象者の絞り込みに便利

(出典:L Dash管理画面)

メッセージはより多くの人に届けたいと思ってしまうものですが、毎回全員に送信してしまうと頻度が高まってしまい、うっとうしく思われブロックされてしまう危険性も高まります。

加えて、LINE公式アカウントの料金プランごとに設けられた配信可能メッセージ通数は限られています。特に、コミュニケーションプランやライトプランを利用している方は従量課金制の追加メッセージが送れないので、配信通数はできるだけ節約したいと考えるのではないでしょうか。

そのためにも、ターゲットを絞り込んでメッセージを配信するのは有効な手段です。必要な時に必要な分だけ、必要な人だけに効果的なメッセージを送るように心がけてみましょう。

まとめ

LINE公式アカウントの便利な標準機能に「タグ」機能がありますが、L Dashではさらに便利な「友だちプロフィール項目」機能が使えます。電話番号や住所、誕生日など好きな項目を追加し、友だちごとに設定しておくことで簡単に効果的な絞り込み配信(セグメント配信)が行えます。

LINE公式アカウント標準機能のタグ機能だけでは物足りなくなってきたら、高機能なのに直感的に操作できるL Dashの導入を検討してみてもよいかもしれませんね。

L Dashの便利機能で「チャット」をもっと使いこなそう!

アイキャッチ

LINE公式アカウント「チャット」は、ユーザー(友だち)とテキストやスタンプなどで直接やり取りできる機能です。業種や業態によっては「一斉配信よりも頻繁に使う」という方も少なくないのではないでしょうか。

L Dashには、友だち一人ひとりに「友だちプロフィール項目」を設定できたり、よく使う文言をテンプレートとして保存しておけたりと、LINE公式アカウントのチャット機能をより使いやすくする工夫が詰まっています。

シンプルで使いやすいL Dashの「チャット」画面

L Dashへのログイン後、画面上部の「チャット」タブをクリックするとチャット画面が開きます。

L Dashホーム画面
チャットタブをクリック

(出典:L Dashホーム画面)

L Dashチャット画面
チャット画面が開いた。左側のリストからやり取りしたい友だちを選んでクリックする

(出典:L Dashチャット画面)

左側に友だち一覧が表示されます。やり取りをしたい友だちをクリックすると、チャット画面やその友だちのプロフィール画面が開きます。

L Dash個別チャット
画面中央で友だちとやり取りできる

(出典:L Dashチャット画面)

中央下段の「メッセージを入力」と書かれている箇所にテキストメッセージや絵文字を入力したり、スタンプやファイルを設定したりして右下の紙飛行機ボタンをクリックすればユーザーにチャットを送信することができます。

ここではL Dashに備わった、チャットをより便利に使うための各種機能を詳しく見ていきましょう。

テンプレートを使う

アカウント名の隣に表示されている歯車マークをクリックするか、メッセージ入力画面の「他のコンテンツからインポート」ボタンをクリックすると、テンプレートを呼び出すことができます。

テンプレート呼び出し
①歯車マークの次に②「テンプレート」をクリック

(出典:L Dashチャット画面)

テンプレート一覧画面
テンプレートの一覧が表示される。「+新規登録」ボタンをクリックすると新しいテンプレートが作成できる

(出典:L Dashチャット画面)

インポートボタン
「他のコンテンツからインポート」アイコンをクリックすることでもテンプレートを呼び出せる

(出典:L Dashチャット画面)

なお「他のコンテンツからインポート」からは、テンプレートのほかに「シナリオbot」「クーポン」「質問フォーム」を挿入することもできます。今回はテンプレートとして登録されている「問い合わせフォーマット」を選んでみましょう。

インポート
インポートしたいテンプレート(今回は「問い合わせフォーマット」)をクリック

(出典:L Dashチャット画面)

プレビューが表示されるので、問題なければ「この内容で送信する」をクリックします。

テンプレートプレビュー
送信前にプレビューをよく確認しよう

(出典:L Dashチャット画面)

テンプレートの内容が送信されました。送信ミスを防ぐためにも、よく使う文言はテンプレートとして登録しておくとよいでしょう。

テンプレートが送信された
テンプレート通りのテキストが送信されている

(出典:L Dashチャット画面)

ステータスを設定する

一番大きく表示されているメイン画面では、友だちとテキストメッセージやスタンプ、ファイルのやり取りができます。

右上に表示されている「ステータス」をクリックすると、「要対応」または「対応済み」の設定ができます。LINE公式アカウントを複数人で運用している場合や、友だちの数が多い場合に使うと便利です。

ステータス
「ステータス」をクリックすると友だち一人ひとりに「要対応」または「対応済み」の設定ができる

(L Dashチャット画面)

ステータスを「要対応」にすると、以下のようにメイン画面や友だち一覧画面に印が付き、一目で分かるようになります。

要対応
友だちに「要対応」の赤い印が付いた

(L Dashチャット画面)

また「要対応」や「対応済み」、そして「未読」のメッセージは簡単に検索できます。上手に活用して対応漏れを防ぎましょう。

要対応を検索
①ドロップダウンメニューをクリックすると②が表示される。ここから要対応や対応済みのマークがついている友だちや、未読のメッセージがある友だちを簡単に検索できる

(L Dashチャット画面)

ピン留め・ブックマーク

ステータスの右にある「…」をクリックすると、今開いている友だちのチャットルームをピン留めしたり、ブックマークリストを参照したり、アカウントを非表示にすることができます。

ピン留めブックマーク
①「…」をクリックしたら、②「ピン留めする」「ブックマークリスト」「非表示にする」のいずれかをクリック

(L Dashチャット画面)

ピン留めされた
ピン留めされたチャットルーム。リストの中からすぐに探せる

(L Dashチャット画面)

ブックマークとは、送受信したメッセージの時刻部分にマウスカーソルを合わせると表示される「…」をクリックすると表示される「☆ブックマークする」を選択した箇所のことです。

ブックマーク
メッセージの時刻部分にマウスカーソルを合わせると「…」が表示される

(出典:L Dashチャット画面)

ブックマーク
「…」をクリックすると表示される「☆ブックマークする」をクリックしてみよう

(出典:L Dashチャット画面)

ブックマークリストからは、ブックマークした箇所の前後20件のチャット履歴を参照できます。ブックマークリストから過去のチャット履歴をチェックする際、一時的に手動チャットが無効になります。

ブックマークリスト
ブックマークリストのチェックが終わったら、手動チャット履歴を有効にするのを忘れずに

(出典:L Dashチャット画面)

履歴を確認した後は「有効にする」をクリックしておくのを忘れないようにしましょう。

特定の友だちを非表示にする

ステータスの右にある「…」をクリックして、「非表示にする」を選択すると、確認画面が表示されます。

非表示にする
①「…」、②「非表示にする」の順でクリックする

(出典:L Dashチャット画面)

非表示確認画面
「非表示にする」をクリック

(出典:L Dashチャット画面)

「非表示にする」をクリックすると、その友だちはチャット画面左側の一覧や「友だち一覧」から見えなくなります。

再び表示させるにはまず画面の一番左、検索バーの左側にあるプルダウンメニューを選択し、「非表示」をクリックします。

非表示を表示させる
①プルダウンメニュー、②「非表示」の順にクリック

(出典:L Dashチャット画面)

非表示設定した友だちだけが表示されます。一覧から再表示させたい友だちをクリックしましょう。

非表示を表示させる
非表示になっている友だちだけが表示される。再表示させたい友だちをクリックしよう

(出典:L Dashチャット画面)

「ステータス」の右にある「…」をクリックして、「非表示を解除する」を選択します。

非表示を表示させる
①「…」、②「非表示を解除する」の順にクリック

(出典:L Dashチャット画面)

確認画面が表示されるので、「非表示を解除する」をクリックします。

非表示解除確認
「非表示を解除する」をクリック

(出典:L Dashチャット画面)

左端の一覧に再表示されました。

再表示された
一覧に再表示されている

(出典:L Dashチャット画面)

友だちの表示名を変更する

画面右側のプロフィール画面では、鉛筆マークをクリックすることで友だちの表示名を編集したり、タグやメモを付与したりといったことができます。表示名は編集しても友だちには伝わらないので、運用時に分かりやすい名前に変えておくとよいでしょう。

名前を編集した
鉛筆マークをクリックすると表示名などを編集できる

(L Dashチャット画面)

友だち詳細画面をチェックする

「詳細をみる」ボタンをクリックすると友だち一人ひとりの詳細画面を見ることができます。

「プロフィール」タブでは登録したタグやメモのほか、「友だちプロフィール項目」で設定した友だちプロフィールなどを閲覧・編集することができます。ここでは「誕生月」という友だちプロフィールが入力されていますね。

友だち詳細画面
この例では「誕生月」という独自の「友だちプロフィール項目」が設定されている

(L Dash友だち詳細画面)

「履歴」タブをクリックすると、その友だちが使用したことのあるクーポンや回答済みの質問フォームが表示されます。これらの情報を元に、タグや友だちプロフィールを編集するのもおすすめです。

履歴タブ
「履歴」タブでは友だちが使用したクーポンや回答済みの質問フォームを確認できる

(L Dash友だち詳細画面)

まとめ

テキストや絵文字、スタンプやファイルに加えてシナリオbotクーポン質問フォームも送信できるL Dashのチャット機能。

送れるコンテンツの豊富さに加えて、今回紹介したように便利なテンプレート機能や、友だちを整理するのに役立つ機能が多数備わっています。

特に「普段からチャットをよく使う」という方はぜひ、便利な機能が詰まったL Dashのチャット機能を使ってみてください。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月

L Dashの「友だち登録経路」で絞り込み配信をしてみよう!

アイキャッチ

LINE公式アカウントの標準機能に「友だち追加経路」というものがあります。例えばQRコード検索からなど、ユーザーがどこから友だち追加してくれたか分かる便利な機能ですが、L Dashにはその強化版とも言える「友だち登録経路」機能が備わっています。

LINE公式アカウントの「友だち追加経路」との違いも踏まえた上で、L Dashの「友だち登録経路」の使い方を見ていきましょう。

L Dashの「友だち登録経路」とは

L Dashの友だち登録経路を使うと、ある友だちが「どこから」友だちになってくれたのかを知ることができます。また、特定の登録経路を使って友だち追加してくれたユーザーだけを絞り込んで、メッセージを配信することも可能です。

例えば、店頭で配布したチラシに載せていたQRコードから友だち追加してくれたユーザーだけを絞り込んで、「クーポン」を配信することもできるわけです。

また、ユーザーがどの経路を使って友だち追加してくれたかを知ることで、友だち一人ひとりについての理解をさらに深めることもできます。

LINE公式アカウントの「友だち追加経路」との違い

では、LINE公式アカウント標準機能である「友だち追加経路」ではどんなことが分かるのでしょうか。

まず、特に何も設定しなくても検索や友だち追加アイコン、友だち追加URLやQRコード、友だち追加広告などからそれぞれどのくらい友だちが追加されたかを分析画面で把握することができます。(デフォルトで確認できる追加経路について、詳しくはこちらの記事に掲載されている表をご参照ください)

また、経路ごとに対象を絞り込むセグメント配信もできますし、別途パラメーターを設定することでSNSや自社のホームページなど、新たな友だち追加経路を作成することも可能です。

友だち追加経路
ここでパラメーターを設定すると分析画面で確認できるようになる

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面/LINE Official Account Manager)

ただしLINE公式アカウントの標準機能の「分析」画面では、選択した期間内で経路・流入元・キャンペーンのそれぞれで20件以上の流入がなければ、自分で設定した経路についてのデータを確認することはできません。

加えて絞り込み配信についても、指定した経路からの友だち追加人数が50人を超えないと行えません。

そしてLINE公式アカウントの「友だち追加経路」では、「この経路から●人友だち追加された」ということは分かりますが、経路と友だちは紐づきません。そのため、「誰が」どの経路を使って友だち追加してくれたのかを知ることはできないのです。

その点、L Dashの「「友だち登録経路」を使えば、設定した経路から友だち追加してくれたユーザーが1人以上いればデータを確認できますし、その友だちが「誰か」まで確認することができます。

例えば、お店に掲示してあるQRコードを読み取って友だち追加してくれたユーザーと、ホームページの友だち追加ボタンをクリックして友だち追加してくれたユーザーとの違いを分析することもできるでしょう。配信内容を考える際にも役に立ちそうです。

友だち登録経路を使ってみよう

それでは、実際の画面を見ながらL Dashの「友だち登録経路」を使ってみましょう。L Dashホーム画面上部の「LIFEアプリ」タブをクリックします。

L Dashホーム画面
「LIFEアプリ」タブをクリック

(出典:L Dashホーム画面)

左端に表示されたメニューから「友だち登録経路」を選んでクリックしましょう。

LIFEアプリトップ
左のメニューから「友だち登録経路」をクリック

(出典:L Dash「LIFEアプリ」画面)

「友だち登録経路一覧」画面が表示されました。なお、LIFEアプリの設定が済んでいない場合は、以下の画像のように「この機能を利用するためには、セットアップを完了してください」と表示されます。リンクをクリックし、画面の指示に従ってセットアップを済ませておきましょう。LIFEアプリの設定が完了したら、画面右下の「+新規登録」から新しい友だち登録経路を作っていきます。

友だち登録経路トップ
LIFEアプリのセットアップがまだの場合は先にそちらを済ませよう

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)

新規作成画面が開きました。「管理用タイトル」と「管理用タグ」は友だちには表示されないので、運用していて分かりやすいものを入力しましょう。

「追加アクション」は、その経路を使って友だち追加してくれたユーザーに対してタグをつけたり外したりできる機能です。後ほど絞り込み配信をする際に使用するので、こちらも分かりやすいものを入力しておきます。設定が終わったら右下の「保存」ボタンをクリックして保存します。

新規作成画面
「追加アクション」を使えば自動でタグを追加・削除できる

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)

一覧に先ほど登録した経路が表示されていますね。各経路の右に表示されている「コピー」マークをクリックすると、友だち追加用のURLがコピーできます。

また、QRコードのマークをクリックすると友だち追加用のQRコードを表示できます。「ダウンロード」から画像をダウンロードできるので、SNSに投稿したり、店舗に掲示したりして使いましょう。

リスト
この画面からURLをコピーしたり、QRコードを表示したりできる

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)

QRコード
「ダウンロード」ボタンをクリックするとQRコードの画像をダウンロードできる

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)

実際にこの経路を使ってユーザーがプロフィールを参照したり友だち追加したりすると、以下のように一覧画面の「アクセス数」や「友だち登録数」が変化します。

アクセス数増加
「アクセス数」や「友だち登録経路」が増加している

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)

また今回は経路作成の際、「追加アクション」としてこの経路を使って友だち追加してくれたユーザーには自動で「ホームページから登録」というタグをつけるよう設定しています。

きちんとタグがついているかどうか確認してみましょう。まずは画面上部の「ホーム」タブからホーム画面に戻ります。

ホームタブ
ホームタブをクリックしてホーム画面に戻る

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)

左側に表示されたメニューの「友だち管理」の中にある「友だち一覧」をクリックします。

L Dashホーム画面左メニュー
「友だち一覧」をクリック

(出典:L Dashホーム画面)

友だち一覧が表示されます。検索バーから先ほどの「ホームページから登録」タグがついている友だちがいるか検索してみましょう。検索バーをクリックし、「絞り込み」を選択すると選択できるタグが表示されます。「ホームページから登録」を選択して、「この条件で検索する」をクリックします。

検索条件を絞り込む
①検索バー、②「絞り込み」、③目当てのタグ、④「この条件で検索する」の順にクリックする

(出典:L Dash友だち管理画面)

友だちが表示されました。ユーザー名をクリックして詳細を確認してみましょう。

絞り込んだ友だち
設定したタグがついている=作成した経路から友だち追加してくれたユーザーが表示された

(出典:L Dash友だち管理画面)

この友だちには設定した通り、自動で「ホームページから登録」というタグがつけられていることが確認できましたね。

友だち詳細
設定したタグが自動で付けられている

(出典:L Dash友だち管理画面)

友だち登録経路を使ってセグメント配信を行う

それでは、先ほど作った登録経路から友だち追加してくれたユーザーだけに絞り込み配信(セグメント配信)をしてみましょう。ホーム画面から「メッセージ配信」をクリックします。

L Dashホーム画面左メニュー
「メッセージ配信」をクリック

(出典:L Dashホーム画面)

メッセージ一覧が表示されました。右下の「+新規登録」をクリックし、必要項目を設定していきます。メッセージの設定方法について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。今回はテキストとクーポンを配信してみます。

メッセージ一覧
「+新規登録」から新しいメッセージを作成していく

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

必要に応じてタイトルやタグを設定し、テスト配信が完了したら、いよいよ配信ターゲットを絞り込んでいきます。「配信設定」の右にある「編集する」をクリックします。

メッセージ詳細画面
「編集する」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

「配信ターゲット」は「特定の友だちのみ」を選びます。すると、「配信ターゲット条件」を設定できるようになるので、配信したい友だちを絞り込むためのタグを直接入力するか、クリックした際に表示される候補から選択しましょう。今回は「ホームページから登録」というタグを選びます。

メッセージ配信設定編集画面
「特定の友だちのみ」を選択すると配信ターゲットを設定できる

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

タグを指定すると、配信対象人数も表示されます。

配信ターゲット入力済
友だち登録経路で自動追加されたタグを使ってユーザーを絞り込んだ。上の画像のように配信対象者が一人しかいない場合も絞り込める

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

今回は日時を設定せず、今すぐ配信してみましょう。「配信日時」を「今すぐ配信する」に設定して、プレビュー画面の下にある「配信する」ボタンをクリックで配信できます。

今すぐ配信
プレビュー画面の下にある「配信する」ボタンでメッセージを配信する

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

無事、絞り込み条件に合致した友だちへメッセージが配信されました。

LINEアプリ
絞り込んだ友だち宛に設定したメッセージやクーポンが配信されている

(出典:Android版LINEアプリ)

まとめ

先に触れた通り、LINE公式アカウント標準機能の「友だち追加経路」を使って絞り込み配信をするには、母数が50人以上いないとできません。タグ機能を使えば少人数を絞り込むこと自体は可能ですが、標準機能ではタグと経路を自動で紐づけることはできません。たとえあたりがついたとしても、手動で一人ひとりにタグをつけていくのは大変な手間がかかります。

L Dashの「友だち登録経路」機能なら、指定した経路から友だち追加してくれたユーザーに自動でタグ付けすることができますし、対象が一人しかいなくても絞り込み配信をすることができます。

毎回友だち全員に一斉配信をするのではなく、時には対象を絞り込んでメッセージを配信してみましょう。そうすれば、適切なユーザーに適切な情報を届けられる=ブロック率の低下が期待できるだけでなく、メッセージ通数を節約することもできます。

L Dashの友だち登録経路を上手に使って、友だちの分析や配信内容の改善、メッセージ通数の節約などに役立ててください。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINE for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – 友だち追加ガイド」(2024年5月1日参照)
・LINE for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) 分析 – 友だちマニュアル」(2024年5月1日参照)
・LINE for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) オーディエンスマニュアル」(2024年5月1日参照)
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – チャット」(2024年5月1日参照)
・LINE for Business「友だち追加経路を作成しましたが、[分析]>[友だち]>[追加経路]に経路として表示されないのはなぜですか?」(2024年5月1日参照)

L Dashで「クーポン」を作ろう!~使った友だちや利用日時もわかる~

アイキャッチ

LINE公式アカウントで利用できる「クーポン」機能は使っていますか?

クーポンはメッセージやLINE VOOM、応答メッセージなどで配信・投稿が可能で、来店促進効果などが期待できます。

L Dashで作れるクーポンは、LINE公式アカウントの標準機能で作れるクーポンと大きく異なる点があります。ポイントを押さえながら、実際にL Dashでクーポンを作って配信してみましょう。

LINE公式アカウントの「クーポン」

クーポンは、来店時に利用可能なデジタルクーポンを友だち追加してくれたユーザーへ配信できる機能です。従来の紙でできたクーポンと異なり、LINE公式アカウントの管理画面からクーポンごとの開封者数や使用者数を確認できるため、細かな効果検証を行えるのもメリットです。

また、LINE公式アカウント標準のクーポンには以下のような機能が備わっているのも特徴です。

  • 抽選クーポン
  • クーポンをLINEの関連サービスに掲載できる(LINEクーポンやLINE PLACEなど。認証済アカウントかつ公開設定を済ませている場合のみ)
抽選クーポン
あたりがでると抽選メッセージのリンクからクーポンページが表示される仕組み

(出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) クーポンの種類と抽選マニュアル」

L Dashの「クーポン」

LINE公式アカウントの標準機能で作れるクーポンも便利ですが、L Dashで作れるクーポンには、標準機能のクーポンでは不可能な「クーポンを利用した人を特定する」機能が備わっています。

そのため、友だち一人ひとりを細かく分析することができますし、特定のクーポンを利用した人だけにメッセージを配信したりといった使い方も可能です。

クーポンといえば通常の一斉配信や「あいさつメッセージ」などと組み合わせて使うのが定番の使い方ですが、その際実際にクーポンを使ってくれた友だちを特定できると、もっと活用の幅が広がりそうですよね。

L Dashでクーポンを作って配信してみよう

それでは、実際にL Dashでクーポンを作って配信してみましょう。作成から配信まで、プレビュー画面で実際の見え方を確認しながら操作できます。

クーポンをつくる

L Dashにログインしたら、画面上部の「LIFEアプリ」タブを選んでクリックします。

L Dashホーム画面
クーポンは「LIFEアプリ」タブの中にある

(出典:L Dashホーム画面)

まだLIFFアプリのセットアップが済んでいない場合、メイン画面の「今すぐセットアップ」をクリックして設定を完了させてください。ここでは割愛しますが、画面の指示に従うだけで簡単にセットアップできます。

LIFEアプリタブ
「今すぐセットアップ」をクリックして画面の指示に従えばLIFEアプリの設定が完了する

(出典:L DashLIFEアプリ画面)

LIFEセットアップ完了表示
この表示になっていればOK!

(出典:L DashLIFEアプリ画面)

LIFEの設定が完了したら、画面左側のメニューから「クーポン」をクリックし、クーポンの一覧画面を表示させましょう。今回は新しいクーポンを作るので、「+新規登録」をクリックします。

L Dashクーポン一覧画面
「+新規登録」をクリック

(出典:L Dashクーポン一覧画面)

クーポン情報編集画面が表示されます。左側のプレビューを確認しながら、クーポン名や有効期間、使用可能回数などを設定していきましょう。なお有効期間を設定しない場合、クーポンには「無期限」と表示されます。

クーポン情報編集画面
プレビューを確認しながら設定していこう

(出典:L Dashクーポン情報編集画面)

「クーポンコード」は、同期間に複数のクーポンを発行したい場合や、ECサイトやオンラインでクーポンを使ってほしい場合に活用するとよいでしょう。必要ない場合は設定しなくても大丈夫です。

入力が完了したら、上部に表示されているリンクから「クーポン詳細」をクリックします。

クーポン詳細画面へ
「クーポン詳細」をクリック

(出典:L Dashクーポン情報編集画面)

ここでクーポンの基本情報を設定できます。ここで設定できるクーポンの名前やタグは友だちには見えません。管理しやすい名前を付けましょう。

クーポン基本情報画面
クーポンの基本情報を設定する

(出典:L Dashクーポン基本情報画面)

「その他設定」タブからは、「完了アクション」と「テーマ」が設定できます。完了アクションを使うと、クーポンを使った友だちに対してタグを追加したり、削除したりすることができます。

テーマでは、ヘッダー画像をアップロードしたり、「クーポンを使う」ボタンの色を変更したりすることが可能です。

ちなみに、LINEヤフー社の「LINEキャンパス」ではクーポンに使える画像を配布しているので、画像を用意するのが難しい方はチェックしてみましょう(※参照・参考一覧にリンクを記載)。今回もそちらでダウンロードした画像を使っています。

その他設定タブ
ヘッダー画像を設定すると、よりクーポンらしくなる

(出典:L Dashクーポンその他設定画面)

設定できたら「基本情報」タブに戻って、「ステータス情報」の中にある「ステータス」スイッチを「公開する」に設定しましょう。

「このクーポンは現在配信中です」と表示されれば設定完了です。

ステータススイッチ
ステータスを「公開する」に

(出典:L Dashクーポン基本情報画面)

テスト配信する場合は、右上の「テスト配信」をクリックして、表示された数字をLINEアプリのトーク画面からLINE公式アカウントに送信します。

配信する

今回は、作成したクーポンを友だちに一斉配信してみましょう。L Dashのホームタブをクリックしてホーム画面に戻ります。

ホームタブ
「ホーム」タブをクリック

(出典:L Dashクーポン一覧画面)

左側のメニューから「メッセージ配信」をクリックします。

メッセージ配信をクリック
ホーム画面左上の「メッセージ配信」をクリック

(出典:L Dashホーム画面)

メッセージ配信画面のトップページが表示されました。次に右下の「+新規登録」をクリックします。

 

メッセージ配信画面
「+新規登録」をクリック

(出典:L Dashメッセージ一覧画面)

メッセージを登録していきます。今回はクーポンにテキストを添えて送りたいので、まずは「新しいバブルを追加」をクリックした後で「テキスト」をクリックします。

新しいバブルを追加
「新しいバブルを追加」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

テキストを追加
今回は「テキスト」を選択する

(出典:L Dashメッセージ配信画面)

メッセージや絵文字を入力し終えたら、最後に「登録内容の確認」をクリックすれば、テキストメッセージの追加は完了です。

メッセージ編集画面
テキストや絵文字の入力が終わったら最後に「登録内容の確認」をクリック

(出典:L Dashメッセージ編集画面)

今度は先ほど作ったクーポンを追加します。「新しいバブルを追加」の右にある「▼」ボタンをクリックして、「クーポン」を選択します。

▼ボタン
「▼」ボタンをクリックしてメニューを開く

(出典:L Dashメッセージ登録内容確認画面)

他のコンテンツからインポート
「クーポン」をクリック

(出典:L Dashメッセージ登録内容確認画面)

先ほど作ったクーポンを選択すると、テキストの吹き出しの下にクーポンが追加されます。

クーポンからインポート
先ほど作ったクーポンを選択する

(出典:L Dashメッセージ登録内容確認画面)

もしくは、「新しいバブルを追加」から「L Dashで作成したコンテンツ」の中にある「クーポン」をクリックしても、「▼」をクリックした時と同じようにクーポンを選択できます。

L Dashで作成したコンテンツ
「新しいバブルを追加」をクリックして、画面を下へスクロールすると現れる

(出典:L Dashメッセージ編集画面)

最後に、プレビューの下の「メッセージを検証する」ボタンをクリックした後で、配信設定を行います。「配信設定」の右にある「編集する」をクリックして配信設定画面に移りましょう。

配信設定
「配信設定」の右にある「編集する」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信設定画面)

配信ターゲットや配信日時を設定します。今回は「全ての友だち」に「今すぐ配信する」を選択します。また、今回は設定しませんが、この画面ではLINEアプリ上で表示されるアイコンと名前を設定することもできます。

配信設定画面
アイコンと表示名を変更することも可能

(出典:L Dashメッセージ配信設定画面)

設定ができたらメッセージ詳細画面に戻り、テスト配信をしてみましょう。右上の「テスト配信」ボタンをクリックします。

テスト配信ボタン
右上の「テスト配信」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信設定画面)

表示された数字をLINEアプリからLINE公式アカウントへ送ります。

テスト配信コード
表示された数字をLINEアプリのトーク画面でLINE公式アカウントへ送信する

(出典:L Dashメッセージ配信設定画面)

LINEアプリに、先ほど設定したテキストとクーポンが送られてきました。

テスト配信用コード(数字)をLINEアプリのトーク画面で送信する。問題なければ設定したメッセージが送られてくる

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

無事にテスト配信が成功したので、今度は実際に友だちへメッセージやクーポンを配信してみましょう。今回は配信日時を設定していないので、手動で配信する必要があります。「配信設定」の右にある「編集する」をクリックします。

配信設定に戻る
配信設定の右にある「編集する」をクリック

(出典:L Dashメッセージ配信設定画面)

メイン画面左側、プレビューの下にある「配信する」ボタンをクリックすると、先ほど設定したテキストとクーポンが配信されます。

配信ボタン
プレビューの下にある「配信する」ボタンをクリックすると、設定した友だちにメッセージが配信される

(出典:L Dashメッセージ配信設定画面)

友だちがクーポンを使用すると、ホーム画面左側の「友だち管理」の中にある「友だち一覧」から見られる以下の画面で「履歴」タブをクリックすると、「使用済みクーポン」の欄が更新される仕組みです。

「使用済みクーポン」の欄に友だちが使用したクーポンと利用日時が記録されている

(出典:L Dash「友だち詳細」画面)

まとめ

L Dashでクーポンを作って配信する方法をご紹介しました。配信したクーポンをどの友だちが使ったのかが分かる機能や、クーポンを使用した友だちにタグをつけたり外したりできる機能はとても便利ですよね。

L Dashのクーポン機能を上手に活用して、友だちの獲得や育成、配信内容の改善に役立てましょう。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) クーポンマニュアル」(2024年4月24日参照)
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) クーポンの種類と抽選マニュアル」(2024年4月24日参照)
・LINEヤフー for Business「クーポンの活用方法|集客・販促に役立つ使い方」(2024年4月24日参照)
・LINEキャンパス「クーポン」(2024年4月24日参照)
・LINEキャンパス「『クーポン』や『リッチメッセージ』で使用できる画像(1)」(2024年4月24日参照)
・LINEキャンパス「『クーポン』や『リッチメッセージ』で使用できる画像(2)」(2024年4月24日参照)
・LINEキャンパス「『クーポン』で使用できる画像」(2024年4月24日参照)

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