松ヶ枝 優佳

L Dashの「質問フォーム」ってなに?「リサーチ」との違いは

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LINE公式アカウントでアンケートを採ろうと思ったら、まずは「リサーチ」機能を使ってみようかな、と考える方は多いと思います。

ですが、リサーチ機能には回答と友だち一人ひとりを結びつけることはできないなど、何かと惜しい点も。使ったことのある方なら、「せっかくアンケートをとれるなら、もう少し詳しい結果が見てみたかったな」と思ったかもしれませんね。

この記事では友だちのことをもっとよく知るために、L Dashの「質問フォーム」機能を使う方法を解説してきます。

「質問フォーム」とは

質問フォームとは、L Dashで使える便利な機能の一つで、その名の通り自分だけのオリジナルな質問フォームを作ることができます。

具体的な方法は後半で解説しますが、作った質問フォームは「メッセージ配信」などで配信できます。

LINE公式アカウントの「リサーチ」との違い

冒頭でも触れましたが、LINE公式アカウントにはもともと「リサーチ」という、ユーザーから意見を集計する機能があります。L Dashの質問フォームの特徴から、両者の違いを見ていきましょう。

回答者と友だちが紐づく

最大の違いは、質問フォームでは回答者と友だち一人ひとりの情報が紐づけられる点でしょう。LINE公式アカウントのリサーチ機能では、どの友だちがどんな回答をしたのかを調べることはできません。

質問の回答者と友だちが紐づけられれば、例えば「このお客さんはアンケートで『〇〇が好き』」と答えているから、次に来店したときは関連する商品を勧めてみよう」などと考えることができます。

また、「友だちプロフィール項目」機能を使って、アンケート結果を友だちプロフィールに反映させておけば、絞り込み配信(セグメント配信)の際に役立ちます。

テンプレートで簡単にアンケートが作れる

友だちにアンケートをとってみたいけれど「知りたいことをどう聞けばいいか分からない」、「回答形式をどう使い分けたらいいか分からない」という方もいるかもしれません。

L Dashの質問フォームには、あらかじめ「お問い合わせ」「来店時カウンセリングシート」「見積依頼書」「イベント参加申込書」の5つのテンプレートが用意されています。自分が作りたい質問フォームのイメージと近いものを選べば、あとは細かい文言を変えていくだけで、簡単にオリジナルのアンケートを作ることができるのです。

色々な回答方式を選べる

LINE公式アカウントのリサーチでは、未認証アカウントの場合、「単一回答」か「複数回答」しか選べません。「自由回答」を選択できるのは認証済アカウントか、プレミアムアカウントのみです。

L Dashの質問フォームはアカウントの種別に関係なく、自由記述式はもちろん、ラジオボタンやチェックボックス、ドロップダウンリストなどを自由に組み合わせてオリジナリティあふれるアンケートをつくることができます。

このあたりは後半で詳しく見ていきましょう。

設問数を自由に決められる

LINE公式アカウントのリサーチ機能では、一度のリサーチで追加できる質問は最大7つまでです。L Dashの質問フォームでは、7つ以上の質問も設定できます。

あまり質問を増やしすぎると回答してもらえないリスクが生じますが、7つという数に縛られず自由に質問を考えられるのは嬉しいポイントではないでしょうか。

回答期限を自由に決められる

LINE公式アカウントのリサーチ機能は、はじめに基本設定でリサーチを行う期間を設定する必要があります。期限は最長2年先にまで設定できますが、これは途中で変更できず、無期限を指定することもできません。

その点、L Dashの質問フォームは特に回答期間を設定しなくても配信できます。例えば「あいさつメッセージ」を使って、ユーザーが友だち追加してくれた時には毎回質問フォームが届くようにしておきたい場合など、都度設定し直さなくても大丈夫です。

回答件数が少なくても結果を見れる

LINE公式アカウントのリサーチ機能は、回答件数が20件以下の場合、結果を閲覧したりダウンロードしたりすることができません。これは小規模な事業を営んでいる方や、限られた人数の友だちにアンケートをとりたい人にとっては不便なポイントなのではないでしょうか。

L Dashの質問フォームは、もしも回答数が1件であってもしっかり結果を確認することができます。たとえ回答数が少なかったとしても、一件一件それぞれがお客さまからの貴重な意見です。大切に確認・分析して事業に活かしたいですよね。

質問フォームを作ろう

ここまで、LINE公式アカウントのリサーチ機能と比較しながら、L Dashの質問フォームについて解説してきました。

ここからは実際のL Dashの画面を見ながら、質問フォームを作っていきましょう。

①質問フォーム画面を開く

まずはL Dashのホーム画面から「LIFEアプリ」タブをクリック(※)します。

LIFEアプリタブ
左上の「LIFEアプリ」タブを選択

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

左のメニューから「質問フォーム」を選択すると、質問フォーム一覧画面に移ります。質問フォームを新しくつくる際は、「作成済み質問フォーム」リストの右上にある「+新規登録」ボタンから行います。

「質問フォーム」をクリック
「質問フォーム」をクリックする

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

質問フォームトップ
質問フォーム一覧画面

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

「新しい質問フォームを作成」画面が開きます。特徴の一つに挙げた通り、ここで任意のテンプレートを選ぶこともできます。今回は「空白の質問フォーム」を選んでいきましょう。

質問フォームを作成
ここで任意のテンプレートを選ぶこともできる

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

※もしLIFEのセットアップが済んでいない場合は、このとき表示される画面から「今すぐセットアップ」を選択し、「LIFEセットアップ」画面の指示に従って設定を済ませておきましょう。

②基本情報の入力

基本情報編画面が開いたら、左の「画面プレビュー」でスマホからの見え方を確認しながら各項目を入力していきます。

基本情報編集画面
基本情報の編集画面

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

特に、「回答回数」には注意です。一人につき一回だけ答えてほしいときは必ず「1回のみ」を選択しましょう。

画面プレビューの下にある「次へ」をクリックで質問を編集する画面に移ります。

質問編集画面へ
プレビューの下にある「次へ」ボタンをクリック

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

③質問を作る

「+質問を追加」ボタンを押して質問を追加していきます。ちなみにこの時、右にある▼マークを押すと前に作ったほかの質問フォームから質問を読み込んだり、回答欄なしの表示用文章・画像を追加したりできます。

質問を追加
「+質問を追加」ボタンをクリックして質問を追加していこう

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

「+質問を追加」ボタンを一回クリックすると、一つの質問を編集できるようになります。右端に並んでいるのは上から順に、①②複数の質問を並び替える際に使うボタン、その下が③説明文を追加するためのボタン、その下が④回答を自動で「友だちプロフィール項目」へ保存するためのボタン。右下の二つは質問を⑤コピー⑥削除するボタンです。

質問編集ボックス
右端にボタンが並んでいる

質問を追加押した直後
(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

必ず回答してもらいたい質問は左上の「必須」スイッチをオンにしておきましょう。選べる質問形式は以下の9つです。

  • 自由記述(短文)
  • 自由記述(長文)
  • ラジオボタン
  • チェックボックス
  • ドロップダウンリスト
  • 画像
  • 段階評価
  • 日付
  • 時刻

ここでは質問に合わせて、質問形式を「ラジオボタン」にしてみました。すると、「+選択肢を追加」という項目が現れるのでクリックします。

選択肢を追加する
「+選択肢を追加」をクリック

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

選択肢を入力するボックスが出てくるので、2つ追加して「はい」と「いいえ」の選択肢を作ってみました。

選択肢を追加した
選択肢を2つ追加できた

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

画面プレビューではこう表示されています。

画面プレビュー
画面プレビューではスマホ上で表示される内容が確認できる

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

もう一つ質問を追加してみましょう。「+質問を追加」をクリックして質問形式を選んだら、質問等を入力します。今回は「段階評価」を選んでみました。

段階評価
2つめの質問を追加した

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

画面プレビューではこう表示されています。

段階評価プレビュー
追加した質問が2つ並んでいる

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

これを繰り返し、自分だけの質問フォームを完成させていきましょう。質問の追加や編集が終わったら、「画面プレビュー」の右下にある「次へ」をクリックします。

質問編集終了
質問を作り終えたら画面プレビューの右下にある「次へ」を選択

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

作成した質問フォームの基本情報が表示されます。テスト配信もこの画面の右上にあるボタンから行えます。なお、「ステータス」ボタンを「公開する」にしない限り、質問フォームは公開されません。次の項目で配信設定に進みますが、その前に「公開」にしておきましょう。

基本情報
「ステータス」をチェック

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

また「質問」タブでは作った質問の確認が、「その他設定」タブではユーザーが質問フォームを送った際に表示されるメッセージ(デフォルトでは「回答を記録しました。」)、ヘッダー画像やカラー(デフォルトでは水色)などのテーマを編集できます。

「その他設定」タブ
ヘッダー画像やカラーを好きに変えられる

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

作った質問フォームを配信しよう

それでは、先ほど作った質問フォームを実際に配信してみましょう。ここでは、基本の「メッセージ配信」機能を使います。

作った質問フォームを呼び出す

L Dashホーム画面左メニューの一番上にある「メッセージ配信」をクリックします。

L Dashホーム画面
「メッセージ配信」をクリック

(出典:L Dashホーム画面)

メッセージ一覧画面が開きました。質問フォームを作った時と同じように、一覧画面右上にある「+新規登録」を選択しましょう。

メッセージ一覧
「+新規登録」をクリック

(出典:「メッセージ配信」画面)

メッセージ登録内容確認画面が開きます。タイトルやタグは友だちからは見えないので、管理しやすいよう自由に編集しましょう。

メッセージ登録内容確認画面
タイトルやタグは友だちからは見えない

(出典:「メッセージ配信」画面)

「作成済みバブル」の欄の下にある「新しいバブルを追加」の右にある▼ボタンを押します。すると、「他のコンテンツからインポート」というメニューが開くので、質問フォームを選択しましょう。

他のコンテンツからインポート
▼ボタンを押して「他のコンテンツからインポート」をクリックし、「質問フォーム」を選択する

(出典:「メッセージ配信」画面)

先ほど作った質問フォームが出てくるので、クリックします。

質問フォームをインポート
先ほど作った質問フォームを呼び出す

(出典:「メッセージ配信」画面)

これで質問フォームをメッセージ配信に設定できました。

メッセージ配信へ設定
メッセージへの登録が完了した

(出典:「メッセージ配信」画面)

配信設定する

次に、プレビューの下にある「メッセージを検証する」ボタンを選択します。

メッセージプレビュー画面
「メッセージを検証する」ボタンをクリック

(出典:「メッセージ配信」画面)

メッセージ詳細画面に移ります。右上のテスト配信ボタンからテスト配信が行えます。「配信設定」からは配信する友だちや配信日時を設定できます。

配信設定
配信する友だちや配信日時を設定する

(出典:「メッセージ配信」画面)

これで質問フォームを配信する準備が整いました。プレビューの下の「配信する」をクリックすると対象の友だちに質問フォームを配信できます。

配信する
「配信する」を押すと設定した質問フォームをすぐに配信できる

(出典:「メッセージ配信」画面)

メッセージ一覧に戻って、「作成済みメッセージ」リストを見てステータスが「配信済み」になっていたら配信できています。未来の日時を設定した場合、「配信待ち」になっています。

「作成済みメッセージ」リスト
ステータスが」「配信済み」になっている

(出典:「メッセージ配信」画面)

なお、質問フォームをメッセージへインポートする方法は、▼ボタンから操作するほかにも、「新しいバブルを追加」をクリックして「L Dashで作成したコンテンツ 」の中にある「質問フォーム」を選択する方法もあります。

L Dashで作成したコンテンツ
「新しいバブルを追加」からも質問フォームを呼び出せる

(出典:「メッセージ配信」画面)

結果を見る

送った質問フォームに対する友だちの回答を見るには、2種類の方法があります。順にご紹介していきます。

その1:質問フォーム一覧から結果を見る

まず一つ目は、質問フォーム一覧から結果を見る方法です。まず、一覧から配信した質問フォームを選んで基本情報詳細画面を開きます。

すると、回答者がいる場合は基本情報の上に「〇件の回答があります」と表示されているので、数字をクリックします。

回答がある
「〇件の回答があります」と表示される

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

「回答一覧」タブには回答してくれた友だちの名前とアイコン、回答日時が表示されています。右の「…」をクリックすると一人ひとりの回答結果をみることができます。

回答一覧タブ
質問フォームに回答してくれた友だちの一覧が表示される

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

友だちの回答
「…」をクリックすると友だち一人ひとりの回答を見ることができる

(出典:L Dash「質問フォーム」画面)

回答者が増えてきたら「分析」タブを使って全体の傾向を把握しましょう。「回答結果をダウンロード」をクリックでExcelファイル等がダウンロードできます。こちらも詳しい分析を行いたいときはぜひ活用してみてください。

その2:友だち一覧から結果を見る

もう一つは、「友だち一覧」から回答を見る方法です。まず、L Dashホーム画面左メニューから「友だち管理」の中にある「友だち一覧」をクリックします。友だち一覧が表示されるので、回答が見たい友だちを選択しましょう。

ホームからの

友だち一覧画面
「友だち一覧」を開き、回答内容を見たい友だちをクリックする

(L Dash「友だち一覧」画面)

友だち詳細画面が開いたら、「プロフィール」の横にある「履歴」タブをクリックします。

履歴タブ
「履歴」タブをクリック

(L Dash「友だち一覧」画面)

「試用済みクーポン」のほかに「回答済みフォーム」という項目があります。ここで回答内容を見たい質問フォームをクリックすると、その質問フォームの基本情報詳細画面を開くことができます。

回答済質問フォーム
「回答済みフォーム 」から質問フォームの詳細画面に飛べる

(L Dash「友だち一覧」画面)

あとは上で紹介した手順と同様に、「〇件の回答があります」の数字をクリックすれば回答詳細画面を見ることができます。

まとめ

LINE公式アカウントの「リサーチ」機能は、手軽に友だちの傾向を知ることができる便利な機能です。しかし、アンケートへの回答と友だちが紐づかない、回答数が20人以上にならないと結果を見ることができないなど、いくつか弱点もあります。

L Dashの「質問フォーム」は、より友だち一人ひとりや友だちの傾向について深く知りたいという方にとっては、とても魅力的な機能でしょう。

今回紹介した基本のメッセージ配信のほかに、「あいさつメッセージ」「シナリオbot」などと組み合わせて使うなど、活用法も多岐にわたります。LINE公式アカウントのリサーチ機能だけでは物足りないという方はぜひ、L Dashの質問フォームを使ってみてください。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) リサーチマニュアル」(2024年4月5日参照)
・LINEキャンパス「リサーチ」(2024年4月5日参照)

アカウント登録~初期設定までを解説

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L Dashは、LINE公式アカウントをより便利に、使いやすくするための拡張ツールです。「拡張ツール」というと、なんだか敷居が高いと感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、L Dashは誰でも簡単に使い始めることができるのが特徴の一つでもあります。

この記事では、L Dashのアカウントを作成してLINE公式アカウントと連携させるまでの手順をお伝えしていきます。LINE公式アカウントの作成が終わったら、この記事を上から順に読み進めていってください。

L Dashへユーザー登録する

ユーザー登録画面が表示されたら、L Dashで使いたいユーザー名とメールアドレス、パスワードを入力します。プライバシーポリシーと利用規約の内容を確認し、チェックボックスを選択した後に「ユーザー登録する」をクリックしましょう。

L Dashユーザー登録画面
必要事項を入力したら「ユーザー登録する」をクリックしよう

(出典:L Dashユーザー登録画面)

以下の画面が表示されます。入力したメールアドレスに認証メールが届いているので、メールソフトを確認しに行きましょう。

メールアドレス認証
受信メールを確認しに行こう

(出典:L Dashユーザー登録画面)

「ご登録手続きを完了してください」というメールが届いていました。メール本文の中にある、「メールアドレスを認証する」ボタンをクリックします。これでL Dashへのユーザー登録ができました。

認証メール
メール内の「メールアドレスを認証する」ボタンをクリックしよう

(出典:Gmail受信トレイ)

LINE公式アカウントをL Dashに連携させる

次に、あらかじめ作成しておいたLINE公式アカウントをL Dashへ連携させていきます。

Messaging APIを有効にする

LINE Official Account Manager(LINE公式アカウントWeb版管理画面)にログインし、アカウントリストでL Dashと連携させたいアカウントを選択します。

アカウントリスト
L Dashと連携させたいアカウントをクリックする

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

右上の「設定」をクリックします。

管理画面ホーム
右上の「設定」をクリック

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

左側のメニューから「Messaging API」を選択します。メニューにこの項目がない場合、ログインしているユーザーが管理者でない可能性があります。その場合は、管理者権限を持っている人に権限を「管理者」へ変更してもらう必要があるので注意しましょう。

アカウント設定
「Messaging API」をクリック

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

「Messaging APIを利用する」ボタンをクリックします。

Messaging APIを利用する
「Messaging APIを利用する」ボタンをクリック

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

なお、LINE Developersコンソールにログインしたことがない場合は、途中で開発者情報を登録する画面が表示されます。その際は画面の指示に従い、名前やメールアドスレス(どちらも友だちには表示されません)を入力して開発者アカウントを作成してください。

「プロバイダーを選択」ウィンドウが表示されたら、プロバイダーを新しく作成、または選択します。作成する場合は団体名や企業名、もしくはLINE公式アカウントと同じ名前などを入力します。入力出来たら利用規約を読んで「同意する」をクリックしましょう。

プロバイダーを選択
プロバイダーを新しく作成するか、既存のものを使うか選択できる

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

プライバシーポリシーや利用規約を登録する画面が開きます。任意なので、ここで登録しなくても大丈夫です。「OK」を押して先へ進みましょう。

プライバシーポリシー
プライバシーポリシーや利用規約へのリンク入力は任意。後からでも登録できるので、ここでは「OK」をクリックして先へ進む

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

確認画面が表示されるので、内容を確認して「OK」をクリックします。

API確認画面
アカウント名などに間違いがなければ「OK」をクリックしよう

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

以下の画面が表示されたら準備完了です。「Channel ID」 と「Channel secret」をコピーしてメモ帳アプリなどにペーストしておきます。

Messaging APIが使えるようになった
L Dashに貼り付けるため、「コピー」ボタンをクリックして「Channel ID」 と「Channel secret」をコピーしよう。

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

L Dashにチャネル情報を入力する

L Dashにログインし、コピーしておいたチャネルIDとチャネルシークレットをそれぞれの欄にペーストします。終わったら「チャネル情報を取得する」をクリックしましょう。

チャネル情報を取得する
コピーしたチャネルID・チャネルシークレットをペーストしたら「チャネル情報を取得する」をクリック

(出典:L DashLINE公式アカウント新規連携画面)

L Dashと連携させたいLINE公式アカウントのアカウント名やベーシックIDが表示されます。「次へ進む」をクリックしましょう。

チャンネル情報から取得
「次へ進む」をクリック

(出典:L DashLINE公式アカウント新規連携画面)

応答設定を変更する

LINE Official Account Manager(LINE公式アカウントWeb版管理画面)に戻り、応答設定を変更していきます。

LINE公式アカウント応答設定画面
テキストリンクをクリックしても「LINE Official Account Manager」を開ける

(出典:LINE公式アカウント応答設定画面)

ホーム画面右上の「設定」をクリックします。

管理画面ホーム
右上の「設定」をクリックしよう

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

左側のメニューから「応答設定」をクリックします。

管理画面設定
「応答設定」をクリック

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

「応答設定」画面が開きます。「応答機能」を以下のように設定しましょう。

応答設定
スイッチをクリックして、この画像と同じように設定しよう

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

設定できたらL Dashに戻り、「応答設定を検証する」ボタンをクリックします。

応答設定を検証する
L Dashに戻り「応答設定を検証する」をクリック

(出典:LINE Official Account Manager/LINE公式アカウントWeb版管理画面)

これでLINE公式アカウントとL Dashとの連携作業が完了しました。

もし「セットアップが完了しました」という画面が表示されなかったら、LINE Official Account Managerに戻り「Webhook」のスイッチを何度かクリックしてから、再度L Dashの「応答設定を検証する」をクリックしてみてください。

セットアップが完了しました
LINE公式アカウントの作成とL Dashへの連携が完了した

(出典:L DashLINE公式アカウント新規連携画面)

「ダッシュボードへ進む」をクリックすると、L Dashのダッシュボードへ遷移します。

まとめ

L Dashのユーザー登録からアカウント連携の方法までを解説しました。

設定が終わったら、メッセージ配信チャットシナリオbot友だちプロフィール項目といった便利な機能をぜひ試してみてくださいね。

L Dash利用イメージ~ECサイトの場合~

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ECサイトではメールマガジンを配信していることが多いかと思います。しかし、せっかく作成したメールを開封されないまま、迷惑メールボックスやごみ箱に入れられてしまうことも少なくないでしょう。

一方、LINE公式アカウントから届いたメッセージは開封率・即時性が高く、約8割のユーザーがその日のうちに開封するそうです(※)。

メールマガジンをLINE公式アカウントに置き換えることで、運用の成果がぐっと上がりやすくなるかもしれません。

この記事では、ECサイトでL Dashやを使う際のご利用イメージを紹介していきます。L DashやLINE公式アカウントについて理解するための一助となりましたら幸いです。

友だち登録経路を使って自動で友だちにタグをつける

初めに「友だち登録経路」機能を使って、友だち登録してもらうためのQRコードやURLを用意しましょう。

この機能を使うと、SNSやWEBサイトなど、友だちがどこを経由してLINE公式アカウントを友だち追加してくれたのかを知ることができます。

また、特定の経路から友だち追加したユーザーに自動でタグを付けることも可能です。

そして下の画像のように、経路ごとのアクセス数や友だち登録数を一覧で見ることもできるので、どの経路から友だちになってくれたユーザーが多いのかが一目で分かります。これにより、力を入れるべき施策とそうでない施策を判断することもできるでしょう。

友だち登録経路一覧画面
「サイトトップ」という経路にアクセスした人と、この経路を使って友だち登録した人が一人ずついることが分かる

(出典:L Dash「友だち登録経路」一覧画面)

あいさつメッセージでシナリオbotを送る

ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際、初めに受信するのが「あいさつメッセージ」

無料で配信できる上に、友だち追加直後に自動配信されるため読まれる可能性が高い、とても重要なメッセージです。

定番の使い方として、メッセージに「クーポン」を付けておき、友だち追加してくれた人への特典とするというものがあります。これも悪くはないのですが、せっかくならもう一歩進んだ使い方をしてみるのはいかがでしょうか。

例えば、選択肢をタップするだけで答えられる簡単なアンケートをあいさつメッセージとして配信してみるのです。この形式のアンケートは、「シナリオbot」機能で簡単に作れます。

シナリオbotでつくるアンケート
シナリオbotを使ったアンケートのイメージ(途中まで)。選択肢をタップするだけで回答できる

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

シナリオbot全体図
今回作ったシナリオの全体図。性別、年齢、職業を選択してもらう

(出典:L Dash「シナリオbot」編集画面)

シナリオbotなら、友だちが特定の選択肢をタップした際、その情報を「友だちプロフィール」として自動保存するよう設定しておくことが可能です。友だちプロフィールはタグと同様、絞り込み配信をする際に使えるので、一人ひとりのプロフィールが充実しているに越したことはありません。

また、最後までアンケートに答えてくれた人へクーポンのURLを送信するよう設定することもできます。そのことを事前にお知らせしておけば、アンケートの回答率もさらに上がるでしょう。

シナリオbot結果
アンケート(シナリオbot)完走者へのメッセージと共にクーポンのURLを添付することもできる

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

クーポン
URLをタップすると画像のようなクーポン画面が表示される

(出典:Android版「LINE」クーポン画面)

絞り込み配信で特定の友だちにだけおすすめ商品を紹介する

事前にシナリオbotへの回答と友だちプロフィールを連携させるよう設定しておいたので、先述のアンケート(シナリオbot)に最後まで答えてくれたあるユーザーのプロフィールは、以下のように更新されています。

友だちプロフィール詳細
シナリオbotへの回答を「友だちプロフィール」へ紐づけるよう設定しておくと、自動で項目が追加される

(出典:L Dash「友だち詳細」画面)

この情報を使って、例えば「30代の女性会社員」にだけ、おすすめ商品を紹介するメッセージを送ることも可能です。

ここでは、帰宅後のリラックスタイムで使えるグッズを、画像やテキストをカルーセル形式で表示できる「カードカルーセル」タイプの吹き出しを使って訴求してみました。

カードカルーセル
「カードカルーセル」形式なら、複数の商品をまとめて紹介できる

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

カードカルーセルやイメージカルーセルタイプの吹き出しを使うと、複数の商品をまとめて紹介できて便利です。

カルーセルメッセージ概要
L Dashのメッセージ登録内容確認画面

(出典:L Dash「メッセージ登録内容確認」画面)

なお、配信ターゲットは以下のように「年齢、性別、職業」という友だちプロフィール項目に対し「30代、女性、会社員」という値を入力して絞り込んでいます。

セグメント
友だちプロフィールやタグを使えばかんたんに配信ターゲットを絞り込める

(出典:L Dash「メッセージ」配信画面)

リッチメニューで新商品を訴求する

トーク画面を開くとまず目に入るのが「リッチメニュー」。L Dashではマウス操作で自由にタップ領域を設定したり、タブで切り替わるリッチメニューを作ったりすることができます。

リッチメニューは、一度設定したらそのままというアカウントも少なくありませんが、「友だちの目に入りやすい」という点を活かすなら、定期的に更新するのが良いでしょう。

例えば、下の例では上部の一番大きな領域で新商品を訴求しています。基本的なボタンは変えずに、最も目につきやすい領域だけ、その時々のおすすめ商品や新商品の写真に変えてみてはいかがでしょうか。

リッチメニュー1
L Dashではタブ形式など、自由度の高いリッチメニューが作成可能。画像では上半分の大きな領域を使って新商品を訴求している

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

リッチメニュー2
一番大きな領域に上とは別の商品画像を挿入している。季節や新商品の入荷時期に合わせてリッチメニューを更新するのも効果的

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

またL Dashを使うと、特定の友だちに対し通常とは違ったリッチメニューを表示させることもできます(友だちリッチメニュー)。「お得意さまにだけ、普通のお客さまとは違った商品をおすすめしたい」という場合などに使えるでしょう。

セール情報と一緒にクーポンを配信する

ECサイトであれば、セールをする機会もあるでしょう。当然、LINE公式アカウントのお友だちにもお知らせしておきたいですよね。

その際、セール開始前と当日の朝、そして最終日の午後など、複数回にわたってお知らせするのがポイントです。特に最終日は駆け込み購入が狙えるので、忘れず配信しておきたいところです。その場合、予約投稿機能を使って事前に配信するメッセージを設定しておくと便利です。

また、お知らせと一緒にクーポンを配信するのも良いでしょう。なおECサイトでクーポンを使う場合は、注文の際に入力してもらう「クーポンコード」の設定をお忘れなく。

セールお知らせクーポン
セールを行う際は必ず複数回お知らせする。併せてクーポンを配信するのもよいだろう

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

L Dashのクーポンは、「誰が」「いつ」「どのクーポンを使ったか」まで分かる上に、使った人に自動でタグをつけることもできます。タグさえついていれば、後から「特定のクーポンを使った友だち」だけを絞り込んで、特別なお知らせを送ることも可能です。

L Dashを上手に使って、お客さんとの最適なコミュニケーションを追求していきましょう。

まとめ

ECサイトにL Dashを導入した際のご利用イメージについて解説してきました。もちろん、ここでご紹介した使い方はあくまで一例です。

ほかにも、「質問フォーム」機能でお客様アンケートやリアルイベントの参加申し込みフォームを作ったりキーワード応答やシナリオbot、リッチメニューを使ってよくある質問に自動返信できるようにしたりと、使い方は無限大。

L Dashを使って、お客さまとのコミュニケーションを最適化してみませんか?

 

【出典】

※ LINEヤフー for Business「メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは」(2024年7月24日参照)

LDASH利用イメージ~美容院・サロンの場合~

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コミュニケーションアプリ「LINE」の国内月間アクティブユーザーは9,600万人以上(2023年9月末時点)で、日本の人口の約8割をカバーしているそうです(※)。

また、男女ともLINEを「毎日利用する」ユーザーはすべての年代で6割以上にのぼり、特に女性の20~24歳、25~29歳、35~39際では9割以上。美容院やサロンに取り入れない手はないですよね。

今この記事を読んでいる方の中には、企業や店舗がユーザーに直接情報を届けるためのサービスである「LINE公式アカウント」の導入を考えているサロン関係者の方もいれば、既に導入している方もいるでしょう。

そして、その中には「LINE公式アカウントを始めてみたけど、活用しきれていない気がする」「今一つ自分のサロンでどう活用していけばいいか、イメージが湧かない……」という方も少なくないのではないでしょうか。

この記事ではそんな方々のために、拡張ツール「L Dash」を使い、LINE公式アカウントを美容業界で活用していく方法をご紹介していきます。何かご自身のビジネスの参考になるヒントが見つかれば幸いです。

※ LINEヤフー『LINE Business Guide 2024年4月-2024年9月期』(2024年6月4日参照)

美容院でのL Dash活用例

初めに、美容院でのL Dash活用法をイメージしてみましょう。

友だち登録経路で顧客情報を蓄積する

まずは、「友だち登録経路」を使って経路ごとに別々のURLやQRコードを発行しましょう。ここでは「レジ横POP」「チラシ」「店内ポスター」用の経路を作りました。

友だち登録経路
どの経路から何人登録したかだけでなく、誰がどの経路から友だち追加したかも分かる

(出典:L Dash「友だち登録経路」一覧画面)

上の画面では、「レジ横POP」から各1名のユーザーがアクセス・友だち登録していることが分かります。加えて友だち登録経路を使うと、「どのユーザー」が「どこから」友だち登録してくれたかも分かります。

また経路ごとに、友だち追加してくれたユーザーに自動でタグを追加することもできます。この友だちには「レジ横POPから」というタグが付いていますね。

友だち詳細画面
「レジ横POP」という経路から友だち追加したユーザーに自動でタグが付くよう設定した

(出典:L Dash「友だち詳細」画面)

タグは後々、対象を絞り込んで配信(セグメント配信)する際に使えるので、適宜追加していきましょう。

あいさつメッセージですぐに使えるクーポンを配信

ユーザーによっては、店舗や企業のLINE公式アカウントを友だち追加することに抵抗を覚える人もいます。ユーザーの心理的ハードルを下げる施策として効果的なのが、友だち追加の特典として「クーポン」を配布することです。一番簡単なのは、「あいさつメッセージ」にクーポンを設定することでしょう。

あいさつメッセージ
あいさつメッセージにクーポンを設定しておけば、ユーザーはアカウントを友だち追加した直後にクーポンを受け取れる

(出典:L Dash「あいさつメッセージ」画面)

あいさつメッセージは、ユーザーがアカウントを友だち追加した際に自動で送信されるメッセージです。初期設定のままにしているアカウントも多いようですが、ぜひ色々と工夫してみてください。

質問フォームを使ってLINEから予約できるようにする

施術中に予約やお問い合わせの電話が鳴って、慌ててしまうことはありませんか?LINE公式アカウントから予約を受け付けるようにすれば、その頻度も減るかもしれませんよ。

電話での連絡をそのまま「チャット」に置き換えるのもわるくありませんが、L Dashの「質問フォーム」を使って予約フォーム兼カウンセリングシートを作ることも可能です。

予約フォーム
「質問フォーム」機能を使えば簡単に予約フォームや事前アンケートが作れる

(出典:L Dash「質問フォーム」基本情報詳細画面)

予約希望日時と共になりたいイメージ、髪のお悩みなどを入力して送信してもらうのもよいでしょう。リッチメニューをタップするだけで予約フォームを呼び出せるようにしておくとさらに便利ですね。

また、L Dashの質問フォーム機能を使うと、回答を「友だちプロフィール」として記録することもできます。例えば以下の画像では、予約の際に入力した名前や髪質がプロフィールとして記録されています。

友だち詳細画面
友だちプロフィールもタグと同様、絞り込み配信に利用できる

(出典:L Dash「友だち詳細」画面)

友だちプロフィールもタグと同様、絞り込み配信(セグメント配信)に使用できます。例えば特定の髪質の方向けに専用シャンプーを訴求したい時などに便利です。

ネイルサロンでのL Dash活用例

次に、ネイルサロンでのL Dash活用法をご紹介していきます。

施術メニューをカルーセル形式のメッセージで紹介する

友だちに配信できるのはテキストメッセージや写真単体だけはありません。画像やテキストを組み合わせてカルーセル形式(複数枚の画像をスワイプで次々に表示できる)で表示できる「カードカルーセル」や「イメージカルーセル」といった形式を選ぶこともできます。

フレックスバブル
画像やテキストを組み合わせたメッセージ(吹き出し)を作成できる

(出典:L Dash「バブルテンプレート選択」画面)

これらを使うと、表現の幅がぐっと広がります。例えば、人気の施術メニューをカードカルーセル形式で紹介してみてはいかがでしょうか。

カルーセル動画
「カードカルーセル」形式で作成したメッセージの例

(出典:L Dash「メッセージ詳細」画面)

ユーザーがカードをタップした際の挙動も設定できるので、上の例では「キーワード応答」と組み合わせて予約フォーム(質問フォーム)を呼び出せるよう設定してあります。

キーワード応答で休業日をお知らせする

キーワード応答機能を使うと、ユーザーが送信したキーワードに対して、前もって登録しておいたメッセージを自動返信させることができます。

例えばユーザーが「休業日」を含むメッセージを送信してきた場合、以下のように自動で今月の休業日をお知らせするメッセージを返信させることも可能です。

休業日
L Dashの「キーワード応答」は完全一致に加えて部分一致も選べる。上の例は部分一致で設定してあるので「休業日は?」「今月の休業日は」などでも反応する

(出典:Android版LINEトーク画面)

キーワードは事前にあいさつメッセージなどで知らせておくとよいでしょう。

質問フォームで事前にヒアリングを行う

ネイルサロンの場合、お客様と相談しながら施術の詳細を決めていきますよね。

事前にオーダーや相談をチャットで受け付けてもよいのですが、前項のように質問フォーム機能で予約フォームを作り、その中に爪に関するお悩みやデザインの希望などを入力してもらう欄を設けるのもよいのではないでしょうか。

キャンセルが生じた際にすかさずお知らせ

時には急遽、予約のキャンセルが生じることもあるかと思います。そんな時は、LINEの高い即時性を活かして以下のようなメッセージを配信してみるのはいかがでしょうか。

キャンセル
当日のキャンセル情報を発信できるのも即時性が高いLINEならでは

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

お客様もLINEで気軽に問い合わせできるので、空き時間にぜひ利用したいと思ってくれる方がこまめにキャンセル情報をチェックしてくれるようになるかもしれませんよ。

エステサロンでのL Dashを活用例

それでは、エステサロンではどういった使い方が考えられるでしょうか。

リッチメニューでキャンペーンを訴求する

「リッチメニュー」とは、LINEアプリのトーク画面下部(キーボードエリア)に固定で表示されるタイル状のメニューを指します。

L Dashでは、LINE公式アカウント標準機能では作れないタブ切り替えができるリッチメニューを作ったり、ユーザーごとに別々のリッチメニューを表示させたりすることができます。

また、タップ領域を自由に設定できるのも、L Dashのリッチメニューが持つ大きな特徴の一つです。

ここでは、あえてリッチメニュー上部に大きくタップ領域を取り、特別キャンペーンのページが開くように設定してみました。

リッチメニュー
一番大きい「A」領域をタップすると「特別なキャンペーン」ページ(=訴求したいページ)が開く仕組み

(出典:L Dash「リッチメニュー」編集画面)

その他、キーワード応答機能を組み合わせることで、ワンタップで予約フォームを呼び出せるようにしてあります。

リッチメニューはユーザーの利便性を考えた上で、訴求したい情報へアクセスしてもらえるよう、よくデザインを考えてみましょう。

リッチメニューに使う画像は、「Canva」などのWebツールを使うと簡単に作成できますよ。

スタッフからお役立ち情報を配信する

ユーザーに飽きられないためには、LINE公式アカウントの基本機能である「メッセージ配信」機能を使い、ユーザーの役に立つ情報を発信することも大切です。エステサロンなら、美容や健康に関する情報でしょうか。

そしてL Dashはメッセージ配信の際、アイコンと表示名の一部を変更することができます。一例として、以下のメッセージの送信元は「Salon L Dash」ではなく「エステティシャン田中 from ‘Salon L Dash’」と表示されています。

スタッフからのメッセージ
アカウントの誤認を防ぐため、名前の後ろに付く「from ‘アカウント名’」は変更できないので注意

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

LINE公式アカウントのアカウント名は、企業や店舗の名前になっていることがほとんどだと思いますが、少し無機質な印象を与えるのも事実です。メッセージの内容によっては担当者や店長の名前などにしてみると、ユーザーに親しみを持ってもらえるかもしれません。

まつ毛サロンでのL Dash活用例

最後に、まつ毛サロンでL Dashを使うイメージをご紹介していきます。

シナリオbotでおすすめメニューを訴求

L Dashの「シナリオbot」を使うと、簡単に診断コンテンツを作ることができます。まつ毛サロンなら、診断コンテンツでおすすめメニューを訴求してみてもよいでしょう。

おすすめメニュー診断
シナリオbotで作った「おすすめメニュー診断」。「スタート」をタップした後、各選択肢をタップしていく。最後におすすめの施術メニューが表示される仕組み

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

具体的な診断コンテンツの作り方は、こちらの記事をご参照くださいね。

来店したことのあるお客様だけにクーポンを送る

L Dashを使うと、タグや友だちプロフィールを使って簡単に絞り込み配信(セグメント配信)ができます。毎回全員に向けて一斉配信を行うよりも、時には絞り込み配信で特定のお客様に寄り添ったメッセージやクーポンを送った方が、ブロック率の上昇を防げます。

下の例では、「初回クーポン使用」というタグが付いている友だちにだけメッセージとクーポンを配信しています。

限定クーポン
「初回クーポン使用」というタグが付いているユーザーにだけメッセージを配信している

(出典:L Dash「メッセージ配信」設定編集画面)

「初回クーポン使用」タグは、あいさつメッセージと一緒に配信したクーポンを利用した人に自動で追加されています。つまり、実際に店舗へ来店したことのあるユーザー(の一部)です。

ほかにも、友だち登録経路を使ってタグを付けておいて、特定の経路から友だち追加してくれた人にだけメッセージを配信するといった方法も考えられます。

タグや友だちプロフィールを使って、より効果的なメッセージ配信方法を考えてみてくださいね。

予約日をリマインドしよう

チャットやメッセージ配信で予約日時のリマインドをするのは、キャンセル防止策として効果的です。あらかじめ予約日をタグなどで分かるようにしておいて、予約前日になったら該当するユーザーだけに絞り込み配信をしてみるのもよいでしょう。

リマインダー
キャンセル防止策としてリマインドを送ってみよう。一人ひとりチャットで対応してもよいが、予約日をタグで管理していると絞り込み配信ができる

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

まとめ

美容業界でのL Dash活用法をご紹介しました。もちろん、ここでご紹介したのはあくまでも一例です。この記事でも少し触れましたが、シナリオbotやキーワード応答、リッチメニューといった個別の機能を掛け合わせて使えば、できることはもっと広がります。

PC操作が苦手な方にもやさしいL Dashを使って、LINE公式アカウントの利点を最大限引き出してみてくださいね。

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー『LINE Business Guide 2024年4月-2024年9月期』(2024年6月5日参照)

L Dash利用イメージ~居酒屋の場合~

アイキャッチ

LINEヤフー社によるとコミュニケーションアプリ「LINE」の月間アクティブユーザー数は9,600万人以上(2023年9月末時点)で、日本の人口の約8割をカバーしているそうです(2023年6月1日時点)(※)。

そんなLINEをビジネスに活用できるサービスが、「LINE公式アカウント」。導入している企業や店舗は多く、飲食業界でも広く利用されています。

今この記事を読んでくれているあなたも、既にお仕事にLINE公式アカウントを導入しているか、もしくは導入を検討している最中かもしれませんね。

LINE公式アカウントには数多くの機能が備わっています。その全てを使いこなして自分なりの成果につなげている人がいる一方で、アカウントを作ったものの、今一つ使いこなせずにいる方も多くいるようです。

機能が多すぎて、どうやって自分の仕事に取り入れていいのかイメージが湧かない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、特にLINE公式アカウントの利用者が多いとされる飲食業界の中から居酒屋を例に挙げ、LINE公式アカウントの拡張ツールであり、シンプルで分かりやすい操作性が魅力の「L Dash」を活用する方法をご紹介していきます。

LINE公式アカウントやL Dashを使うイメージをつかむ一助となりましたら幸いです。

『LINE Business Guide 2024年4月-2024年9月期』より

「友だち登録経路」で友だち追加用QRコードを発行しよう

LINE公式アカウントを作ったら、とにもかくにもまずは友だちを増やす必要がありますよね。ホームページやSNSにURLやQRコードを貼る方法もありますが、チラシや店内掲示、スタッフから直接案内するなど、アナログな手法も効果的です。

いずれの方法の場合も、先に友だち追加用のQRコードやURLを発行しておく必要がありますが、その際はL Dashの「友だち登録経路」機能を使うと便利です。

経路ごとにリンクやQRコードを発行することができ、どの経路から何件友だち登録されたかが分かるだけでなく、「誰が」「どの経路から」友だち登録してくれたかも確認することができる機能です。

友だち登録経路
どの経路から何人友だち登録してくれたかだけでなく、どの友だちがどの経路を使って友だち登録してくれたかも分かる

(L Dash「友だち登録経路」一覧画面)

さらに、それぞれの経路から友だち登録してくれたユーザーに自動でタグを追加することが可能です。

チラシから
この経路を使って友だち登録したユーザーのプロフィールには自動で「ポスティングチラシから」というタグが追加される

(L Dash「友だち登録経路」編集画面)

タグは、メッセージの絞り込み配信(セグメント配信)などに利用できるので、積極的に活用していきましょう。

あいさつメッセージで「クーポン」を配信しよう

ただ「友だち登録してください!」と訴えるだけでは、多くの友だちを集めることは難しいかもしれません。そんな時は、友だち追加の心理的ハードルを下げるために、分かりやすい特典を用意してあげましょう。

LINE公式アカウントの場合、友だち追加の特典として「クーポン」を配布するのが定番かつ効果的な手法です。例えば「あいさつメッセージ」にクーポンを付けておくと、ユーザーは友だち追加直後にクーポンを獲得することができます。

あいさつメッセージ
あいさつメッセージにクーポンを設定しておくと、ユーザーは友だち追加した直後にクーポンを獲得できる

(出典:L Dash「あいさつメッセージ」画面)

リピーターの獲得を考えると、「次回のご来店からご利用いただけます」等の条件を付けたくなってしまうかもしれませんが、ここはぐっとこらえて当日のお会計から使えるクーポンにしておくのがポイントです。すぐに使えるインセンティブでないと、友だち追加を促す効果は薄れてしまいます。

リッチメニューから予約フォームを呼び出せるよう設定しよう

ユーザーがLINEのトーク画面を開いた際、画面の下部(キーボードエリア)を大きく占有する「リッチメニュー」。L Dashを使うと、タブで切り替わるリッチメニューを作ったり、タップ領域を自由に設定したりすることができます。

加えて、L Dashの他の機能と組み合わせることでユーザーにとってさらに便利なリッチメニューを作ることができるのです。

例えば「キーワード応答」「質問フォーム」機能を組み合わせると、リッチメニューをタップするだけで予約フォームを呼び出せるようになります。

以下の例では、プレビューの「B」領域(ご予約)をタップすると、キーワード応答で設定した「予約フォーム」という単語が自動送信されます。そして、そのキーワードにより「質問フォーム」で作成した予約フォームが呼び出される仕組みとなっています。

リッチメニュー
リッチメニュー×キーワード応答×質問フォームで予約までの導線を短くできる

(出典:L Dash「リッチメニュー」編集画面)

なお、ユーザーからは以下のように見えます。

LINEアプリトーク画面
①リッチメニューの「ご予約」ボタンをタップすると②「予約フォーム」というキーワードが送信される。それに対して、キーワード応答であらかじめ設定しておいた③質問フォーム(ご予約フォーム)が送られてくる。「ページに移動」をタップすると以下画像のフォーム画面に移動する

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

LINEアプリトーク画面質問フォーム
質問フォームで作れる予約フォームの一例

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

また、予約フォームを送信したユーザーには「予約済」などのタグが付くように設定しておくと便利ですね。

来店履歴のあるお友だちに「雨の日クーポン」を配信しよう

LINE公式アカウントは、リアルタイム性の高い情報を発信するのに向いています。例えばこの特性を活かし、客足が遠のきがちな雨の日に限定クーポンを配信するのもよいでしょう。

その際、L Dashなら来店したことのあるお友だち=あいさつメッセージのクーポンを使用済みのユーザーに限定してメッセージを配信することも簡単にできます。

雨の日クーポン
あいさつメッセージのクーポンを使った友だちにだけメッセージを配信する

(出典:L Dash「メッセージ配信」設定編集画面)

上の例の場合、あいさつメッセージのクーポンを使ったユーザーには「初回クーポン使用」というタグが付いているので、そのユーザーのみを絞り込んで配信設定をしています。

友だち詳細画面
あいさつメッセージのクーポンを使ったユーザーには自動で「初回クーポン使用」というタグが追加されている

(出典:L Dash友だち詳細画面)

絞り込み配信をする際、LINE公式アカウントの標準機能を使おうとすると一定の母数が必要となりますが、L Dashなら対象が1名からでも配信可能です。

カルーセル形式の「画像×テキスト」メッセージを配信しよう

新メニューのお知らせや看板メニューの紹介をしたい時は、やはりテキストだけでなく画像や動画を付けた方が、商品の魅力を伝えやすいでしょう

L Dashでは、普通に画像を1枚ずつ送るだけでなく、テキストと画像を組み合わせてカルーセル形式で表示できる「カードカルーセル」や「イメージカルーセル」といった形式を選ぶこともできます。

Flexバブル
カルーセル=複数の画像を横にスワイプすることでスライド表示できる形式を指す

(出典:「L Dashメッセージ配信」バブルテンプレート選択画面)

ここでは、カードカルーセルを使ってメッセージを作ってみました。吹き出しをタップすると、先ほどのリッチメニューと同様に「予約フォーム」というキーワードが送信され、それに対応する質問フォーム(予約フォーム)が送られてくる仕組みです。

トーク画面動画
カードカルーセルを使ったメッセージをタップすると「予約フォーム」というキーワードが送信された。それに対し、キーワード応答で設定しておいた質問フォーム(ご予約フォーム)が送られてくる

(出典:Android版LINEトーク画面)

吹き出しをタップした際のアクションはほかにも、LINE内ブラウザで指定したURLを開いたり、LINE内カメラを開いたりすることも可能です。イベントやキャンペーンの告知の際など、色々と試してみてくださいね。

シナリオbotや質問フォームでお客様アンケートを実施しよう

店舗の運営やLINE公式アカウントの運用について、時には悩んでしまうこともあるでしょう。そんな時は、お客様アンケートを実施してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事でご紹介しているように、「シナリオbot」や質問フォームを使えば簡単にアンケートを作り、回答者にタグをつけたり回答を「友だちプロフィール」として自動登録したりすることが可能ですよ。

まとめ

友だち追加から予約の受け付け、既存顧客へのメッセージ配信など、L Dashがカバーできる領域は多岐にわたります。

タグや友だちプロフィールの自動追加、複数機能の掛け合わせを活用すれば、できることは無限大。「チャット」やメッセージの一斉配信だけでなく、もう一歩進んだ使い方を試してみたい方、「LINE公式アカウントで成果をあげたい」と考えている方はぜひ一度、L Dashを使ってみてはいかがでしょうか。

 

 

【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月

『LINE Business Guide 2024年4月-2024年9月期』(2024年5月31日参照)

L Dash利用イメージ~レストランの場合~

アイキャッチ

近年、LINE公式アカウントを開設したり、LINEを使った注文システムを導入したりするレストランが増えてきました。

LINE公式アカウントを使って定期的にキャンペーン情報やクーポンなどを配信しているアカウントもありますが、中には「運用を始めたものの、どう使ったらいいか分からない……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、レストランにLINE公式アカウントや、その機能を拡張する「L Dash」を導入した場合の活用例をご紹介していきます。

「競合店と差をつけたい」「LINE公式アカウントをもっと活用したい」という方、そして「簡単に扱える拡張ツールを探している」という方はぜひご一読ください。

友だち登録経路を設定する

友だちを集める際は、店内に張り紙やPOPを掲示したり、チラシを配ったりするかと思います。その際に使うQRコードはぜひ、L Dashの「友だち登録経路」を使って作成してみてください。

友だち登録経路を使うと、どの経路から何人友だち追加してくれたかという情報に加え、「誰が」「どの経路を使って」友だち登録したかまで分かります。

友だち登録経路一覧
この例では「店内POP」という経路からアクセス&友だち登録した人が1人いることが分かる

(出典:L Dash友だち登録経路一覧画面)

上の画面では、「店頭POP」という経路からアクセスした人と友だち登録した人がそれぞれ一人ずついることが分かります。

また、この経路を使って友だち登録した友だちには以下のように「店頭POPから登録」というタグが自動で追加されるよう設定していました。

友だち詳細
設定したタグが自動で追加されている

(出典:L Dash友だち詳細画面)

友だち登録時点で友だちにタグをつけておけば、例えば店頭POPを見て友だち追加してくれた人と、ホームページから追加してくれた人とで配信内容を分ける(絞り込み配信する)ことも可能になりますよ。

カルーセル形式のメッセージで新メニューを訴求する

新メニューを追加した際や、季節の限定メニューを販売する際はLINE公式アカウントでも発信したいですよね。

L Dashを利用している方におすすめしたいのは、画像とテキストを組み合わせられる「イメージカルーセル」または「カードカルーセル」タイプのメッセージを配信すること。やはり、テキストだけのメッセージよりも写真があった方がユーザーの関心を引きやすいです。

フレックスバブル
画像とテキストを組み合わせられる「カードカルーセル」や「イメージカルーセル」形式のメッセージを配信してみよう

(出典:L Dashバブルテンプレート選択画面)

カルーセル動画
イメージカルーセル形式の例。左右にスワイプできる

(出典:L Dashメッセージ詳細画面)

吹き出しがタップされた際にホームページを開いたり、任意のキーワードを自動で送信させたりすることもできます。

LINEではあまり長いメッセージは好まれませんので、メッセージには伝えたいことの要点(ここでは新メニューについての基本情報など)だけをまとめておく方がよいでしょう。吹き出しがタップされた際、詳しい情報が掲載されている公式ホームページなどが開くようにしておくと親切です。

利便性の高いリッチメニューをつくる

トーク画面のキーボードエリアを占有し、ある種LINE公式アカウントの「顔」ともいえる「リッチメニュー」。L Dashではタップ領域をマウスで自由に選択したり、タブで切り替わるリッチメニューを作ったりすることも可能です。

とことんデザイン性にこだわることもできますが、何より大切なのはユーザーにとって利便性の高いリッチメニューを作ることです。

例えば以下の画像では、よく見られるであろう「メニュー」のタップ領域を大きく取り、その他は公式サイトへのリンクと予約フォーム、お問い合わせのみに機能を絞っています。

リッチメニュー作成画面
画像は、プレビューの「B」領域をタップした際に「予約フォーム」というキーワードが送信されるよう設定しているところ

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

リッチメニュー
リッチメニューはトーク画面の下部を大きく占有する

(出典:Android版LINEトーク画面)

それぞれの機能について詳しくは次項以降で解説していきますが、ここでは「B」領域(予約フォーム)をタップすると「予約フォーム」という言葉が、「D」領域(お問い合わせ)をタップすると「お問い合わせ」という言葉が自動送信されるよう設定しました。

どちらの単語も「キーワード応答」で反応するキーワードとして設定してあります。前者が特定の「質問フォーム」、後者が「シナリオbot」を呼び出すためのキーワードです。

予約フォームから友だちの情報を自動記録する

前項で紹介したリッチメニューは、「予約フォーム」と書かれている箇所をタップすると、「予約フォーム」というキーワードが自動送信され、そのキーワードに対応した質問フォームが送られてくるよう設定してあります。

今回は以下のようなフォームを作成してみました。

予約フォーム
ユーザーに予約日時や氏名、電話番号を入力してもらう一般的な予約フォーム

(出典:L Dash質問フォーム基本情報詳細画面)

また、質問フォームを編集する際に、ユーザーの回答を自動で「友だちプロフィール」に登録するよう設定することもできます。

今回の例では予約の際、ユーザーが名前やメールアドレス、電話番号を入力すると自動で友だちプロフィールとして記録するよう設定してあります。

質問フォーム
「お名前」欄や「メールアドレス」欄に入力された内容が個々の友だちプロフィールに記録されるよう設定した

(出典:L Dash質問編集画面)

該当ユーザーの友だち詳細画面を見ると、回答内容が友だちプロフィールとして記録されていました。

友だち詳細画面
自動で友だちプロフィールが入力されている。加えて、回答を送信したユーザーには自動で「予約済」というタグが追加されるよう設定してある。

お誕生月の友だちにクーポンを配信する

店舗のLINE公式アカウントといえば「クーポン」、という印象のある方も多いのではないでしょうか。

確かに、そういった側面があることは否めません。集客のため、定期的にクーポンを一斉配信しているというレストランも少なくないでしょう。友だち追加してくれた人への特典として、「あいさつメッセージ」にクーポンを付けるのも鉄板ですが効果的な手法の一つです。

雨の日に「雨の日クーポン」を配信するのも、ユーザーの日常に寄り添うLINEならではの施策ですね。

クーポンを定期的に一斉配信するのも悪くないのですが、時には全員に同じクーポンを配信するのではなく、誕生月のユーザーや一度予約してくれたことのあるユーザーだけに特別なクーポンを配信してみるのはいかがでしょうか。

下の例では、「誕生月」という友だちプロフィール項目に「6月」という値が入力されているユーザーだけを絞り込んでいます。

クーポン
事前に質問フォームやシナリオbotなどでユーザーの情報を集めておけば、配信対象を自在に絞り込める

(出典:L Dashメッセージ配信設定編集画面)

日頃から質問フォームでアンケートをとるなどして友だちプロフィールを充実させていったり、各機能の自動タグ追加機能を活用したりしていれば、簡単に特定のユーザーだけを絞り込んでメッセージを配信することができるようになりますよ(セグメント配信)

シナリオbotとチャットでお問い合わせに対応する

よく電話やLINEで問い合わせが来る内容がある程度決まっている場合、こちらの記事のようにシナリオbotを使って「よくある質問集」を作ってしまうのもおすすめです。

よくある質問集
リッチメニューをタップして送信された「お問い合わせ」というキーワードに反応してシナリオbotが送られてきた

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

こちらのシナリオbotは、リッチメニューの「お問い合わせ」をタップすると送られるように設定しています(前述の通り、キーワード応答機能も使っています)。

シナリオbotで疑問が解決しなかったユーザーには以下のメッセージが送信されるので、その友だちだけ「チャット」で個別対応する仕組みです。

お問い合わせその他
全ての問い合わせに対しスタッフが対応するのではなく、シナリオbotで解決しなかった案件のみチャットで対応する

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

すぐに対応できない場合は、該当ユーザーのステータスを「要対応」に変更しておくと忘れづらくなります。

要対応
適宜ステータスを使用して応対忘れや伝達ミスを防ごう

(出典:L Dash個別チャット画面)

まとめ

LINE公式アカウントにはさまざまな機能が備わっています。しかし、基本となるメッセージ配信やチャット以外の機能をどう使ったら良いか自信がない、という方も多いのではないでしょうか。

LINE公式アカウントの拡張ツールであるL Dashを使うと、より多様な施策を簡単に実行することができます。

特に、LINE公式アカウント標準機能ではかなわない「友だち一人ひとりの情報を細かく取得できる」点を十分に活かしていきたいところです。

あなただけのアイデアを活かす手段として、ぜひLINE公式アカウントやその拡張ツールであるL Dashを役立ててみてくださいね。

L Dash利用イメージ~スーパー・専門店の場合~

アイキャッチ

スーパーや専門店などの小売業に携わっていてLINE公式アカウントを使っている方、もしくはこれから使おうと思っている方もいらっしゃるでしょう。

圧倒的なユーザー数を誇り、メッセージの開封率も高いLINEをビジネスに活かしたいと思うのはごく自然なことです。ですが、「今一つ活用しきれていない気がする」「一斉配信やチャット以外の機能のことはよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事ではLINE公式アカウントの拡張ツールである「L Dash」を小売業に使う場合のヒントをご紹介していきます。何か一つでも参考になる情報があれば幸いです。

店舗経営にLINE公式アカウントを活用する

今回は小売業の中でも、実店舗を構えるスーパーマーケットや専門店を例に挙げてみましょう。

LINE公式アカウントの標準機能だけでも、商品やイベントの情報を一斉配信するほか、「LINE VOOM」で日々の特売情報やチラシ画像を投稿したり、ショップカードを発行したりといった施策が考えられますね。(LINE VOOMについてはこちらの記事の後半で詳しく解説しています)

ですが、L Dashを使えばよりお客様一人ひとりに寄り添った施策を考えるきっかけをつかみ、実行することが可能ですよ。

スーパーでL Dashを使おう

初めに、スーパーマーケットでのL Dash活用法を考えていきましょう。

あいさつメッセージでクーポンを配信する

友だちを増やすための施策として第一に考えられるのが、「クーポン」の配信です。「友だち追加をすればその場ですぐクーポンがもらえる」という分かりやすいインセンティブがあれば、ユーザーの友だち登録に対する心理的ハードルもぐっと下がります。

友だち追加直後に届く「あいさつメッセージ」にクーポンを設定しておくとよいでしょう。

あいさつメッセージ
あいさつメッセージにクーポンを設定した

(出典:L Dashあいさつメッセージ登録内容確認画面)

L Dashで作成したクーポンは、どのクーポンがどのくらい使われたかだけでなく、「誰がいつ、どのクーポンを使ったか」まで把握することができます。クーポンを使用した人に自動でタグが追加されるよう設定しておいてもよいですね。

なお、クーポンに有効期間を設けた際は、誤って期限切れの物を配信し続けてしまわないよう、定期的なチェックと更新を忘れずに。

お客様アンケートを実施する

お客様のためになる情報を発信しているつもりでも、ブロック率が高くなってきたり、クーポンの利用率が低くなってきたりすると焦ってしまいますよね。そんな時は、思い切ってお客様に直接意見を聞いてみましょう。

L Dashの「質問フォーム」機能を使えば、簡単にお客様アンケートを作成することができます。

例えば以下のように簡単なアンケートなら、テンプレートを使えば3分もかからずに作れるはずです。

アンケート
簡単に作れるアンケートでお客様の声を集めてみよう

(出典:L Dash質問フォームプレビュー画面)

回答は質問フォーム画面からも、友だち一人ひとりの詳細画面からも確認することができます。各友だちの詳細画面からは回答済みの質問フォームだけでなく、どのクーポンを使用したかも分かります。

クーポンを使った施策が思ったようにいかないと感じている方は、併せて参考にしてみると良いかもしれませんね。

友だち詳細画面
「使用済みクーポン」欄にそのユーザーが使用したクーポンと日時が表示されている。同様に回答済みの質問フォームがあれば下の欄に表示される

(出典:L Dash友だち詳細画面)

専門店でL Dashを使おう

ワインや紅茶、カメラなど、何かに特化した専門店は数多くありますが、いずれも「いかにリピーターを獲得し、ファンに育てるか」が重要な要素の一つです。

お得意様に特別なコンテンツを配信する

例えば、頻繁に店舗へ足を運んでくれるお客様や熱心にアンケートに答えてくれた人には「お得意様」などのタグを付けておいて、そのタグが付いているユーザーだけに絞り込んでメッセージを配信(セグメント配信)することもできます。

LINE公式アカウントの標準機能で絞り込み配信をするには一定以上の母数が必要となりますが、L Dashならたとえ母数が一人しかいなくても配信可能です。

新商品の入荷情報をいち早く伝えるほかにも、仕入れにまつわる裏話など、お得意様が喜ぶようなニッチなコンテンツを考えて配信してみましょう。

初心者にシナリオbotでおすすめ商品を訴求する

取り扱っている製品の種類が多いのであれば、「シナリオbot」で診断コンテンツを作っておすすめの商品を訴求してみるのもよいですね。

その場合、どちらかというとその製品やジャンルについて知識が少ない人を想定して質問や回答を作っていくのがよいでしょう。できる限り専門用語は使わず、ジャンル初心者に向けてテキストや画像を選んでいきます。

出来上がったシナリオbotはそのまま配信しても良いですが、あいさつメッセージとして配信することもできます。また、シナリオbotを始めたユーザー(「スタート」をタップしたユーザー)や、特定の選択肢を選んだユーザーには自動でタグをつけることができます。

あいさつメッセージ
シナリオbot(おすすめ紅茶診断)をあいさつメッセージに設定した

(出典:L Dashあいさつメッセージ設定画面)

この例では、シナリオbotの最終質問に回答したユーザーへ「【済】紅茶診断」というタグが自動で追加されるよう設定しています。

友だち詳細画面
シナリオbotを完走したユーザーに自動でタグ(【済】紅茶診断)が追加されている

(出典:L Dash友だち詳細画面)

シナリオbotを完走した人限定でクーポンなどを配信すれば、一斉配信するよりも高い効果が見込めるかもしれません。メッセージ通数の節約にもつながりますよ。

まとめ

L Dashのクーポンやシナリオbot、絞り込み配信(セグメント配信)などを店舗経営に活かす方法について、一例をご紹介しました。

ほかにも、こちらの記事こちらの記事で紹介しているように、友だちを集める段階で「友だち登録経路」、並びに追加アクション(タグの自動追加or削除)を設定しておくのもおすすめです。

実店舗に加えてECサイトも運営している場合、ECサイトから友だち追加してくれたユーザーと実店舗のPOPなどを見て友だち追加してくれた友だちとで、異なる「リッチメニュー」を表示させてもよいかもしれませんね。

PCが苦手な方でも簡単に使えるL Dashを、ぜひあなたの店舗経営に活かしてみてください。

L Dash利用イメージ~スポーツクラブ・ジムの場合~

アイキャッチ

スポーツクラブやジムといったフィットネス業界でも、規模の大小問わずLINE公式アカウントを導入している店舗は数多くあります。多くは会員との連絡に「チャット」を使ったり、施設からのお知らせやイベント情報を一斉配信したりといった使い方をされているのではないでしょうか。

決してそれが間違っているというわけではないのですが、L Dashを使えば来店を促すための施策を打ったり、顧客管理を行ったりといったことをよりスムーズに行えます。

多くのユーザーにとって何より身近で、メールと比べて開封率がとても高いといわれるLINE。この記事では、「LINE公式アカウントをもっと使いこなしてみたいけど、難しいPC操作はちょっと……」という方向けに、L Dashをスポーツクラブで活用する方法について、一例をご紹介していきます。

なお、スポーツクラブのような会員制の店舗ビジネスでは多くの場合、入会や体験会を訴求するLINE公式アカウントと、会員向けのアカウントは分けた方が運用しやすいでしょう。今回は、体験会への参加を促す(=非会員向け)ためのアカウントを例に挙げて解説します。

友だち追加してくれたユーザーに自動でタグ付けしよう

まず使いたいのが、L Dashの「友だち登録経路」。ユーザーがどのリンクやQRコードを使って友だち登録したかが分かる機能です。さらに、特定の経路を使って友だち登録したユーザーに、自動でタグを追加・削除できる点も見逃せないポイントです。

この例では、「Instagram」「ホームページ」「折り込みチラシ」の3つの経路を作り、それぞれ追加アクションとしてタグを追加するよう設定しています。

友だち登録経路
ホームページやSNS、折り込みチラシ経由で友だち追加してくれたユーザー数に加え、「誰が」どの経路を使って友だち追加したかを知ることもできる

(出典:L Dash友だち登録経路一覧画面)

Instagramから
Instagram用に作った経路が使われると「Instagramから」というタグがユーザーに追加されるように設定した

(出典:L Dash友だち登録経路一覧画面)

友だちにどのタグがついているかは、個別のチャット画面や「友だち一覧」画面から友だち詳細画面を見ることで確認できます。

友だち登録経路一覧画面では、どの経路からの友だち登録者が一番多いか、逆に少ないかも一目で分かるので、友だちを増やす施策を考える際の参考にしてみてください。

あいさつメッセージに一工夫しよう

意外と、初期設定のまま運用している人も多い「あいさつメッセージ」。友だち追加直後という、通常のメッセージよりも高い開封率が見込めるチャンスを逃す手はありません。

あいさつメッセージではアカウントの特徴や、配信していく内容を紹介しておくとよいでしょう。すぐに使える「クーポン」を添えたり、前もって配信頻度をお知らせしたりしておくのもよいですね。

あいさつメッセージ
あいさつメッセージでは、そのアカウントのメリットや配信頻度などを伝えておくと良い

(出典:L Dashあいさつメッセージ画面)

ここでは、最後の吹き出しで友だち限定の入会金半額クーポンを付けています。都度利用(ビジター利用)ができる施設なら、利用料金の割引クーポンを発行するのも効果がありそうです。

あいさつメッセージにクーポン
あいさつメッセージにクーポンを付けて配信することもできる

(出典:L Dashあいさつメッセージ画面)

なお、クーポンの利用者にはタグを追加したり削除したりといった完了アクションを設定できます。下の画像では、クーポンを利用した人に「入会金半額クーポン使用」というタグが付くように設定しています。

クーポンにタグ
クーポン利用者に自動でタグが追加されるように設定した

(出典:L Dashクーポンその他設定画面)

一斉配信でイベントの告知をしてみよう

施設見学会など、非会員も参加できるイベントを実施するのなら、ぜひ積極的に発信してみてください。

下の画像では例として、ウォーキングイベントのお知らせを配信設定しています。

ウォーキングイベント
ここではテキストメッセージを送っているが、画像や動画を配信することも可能だ

(出典:L Dashメッセージ詳細画面)

そしてメッセージの一番下(3吹き出し目)には、「質問フォーム」機能で作った申し込みフォームを設定しています。これにより、メッセージを読んで「行きたい」と思ってくれた人は、同じ画面からすぐに申し込みまで済ませてしまうことができるわけです。

ウォーキング申し込みフォーム
イベントのお知らせと申し込みフォームを同時に送ることもできる

(出典:L Dashメッセージ詳細画面)

なお、上の画像の「ページに移動する場合はこちらをタップ」と書かれている箇所をタップすると、ユーザーには以下のフォームが表示されます。

申し込みフォーム
「質問フォーム」機能を使えば、イベントの参加申し込みフォームも簡単に作れる

(出典:質問フォーム基本情報詳細画面)

シナリオbotでユーザーの目的に合ったマシンを紹介しよう

次に「シナリオbot」を使って、ユーザーの目的に合ったトレーニングマシンを紹介する「おすすめマシン診断」を作ってみました。

おすすめマシン診断
「シナリオbot」を使って簡単な診断コンテンツを作ってみよう

(出典:L Dashシナリオbot作成画面)

「運動はしたいけど、どのマシンを使ってどんな運動をすれば良いのか想像がつかない」という層にアプローチし、無料体験やイベントの申し込みにつなげる狙いがあります。

ちなみにシナリオbotには、特定の選択肢を選んだ人に自動でタグを追加する機能もありますよ。上手く使って絞り込み配信(セグメント配信)などに活かしてみてください。

出来上がったシナリオbotはそのまま配信しても良いのですが、次項で紹介するように「リッチメニュー」から呼び出せるようにしておくと、いつでもユーザーの好きな時にアクセスできて便利です。

リッチメニューからすぐ無料体験に申し込めるようにする

このアカウント最大のゴールは、ユーザーに無料体験会へ参加してもらうことです。そのため、リッチメニューでも一番大きな領域(ここではA領域)を割り当てています。

リッチメニュー
プレビューの「A」領域をタップするとキーワードが送信され、「質問フォーム」機能で作った無料体験お申込みフォームが送られてくる

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

上の画像の「A」領域をタップすると自動で「無料体験」という言葉が送信され、そのキーワードに対応する質問フォーム(無料体験お申し込みフォーム)が送られてくる仕組みです。

キーワードやそれに対応するアクションは事前に「キーワード応答」画面で設定しておく必要があります。

また、以下の画像では「A」領域をタップすると「おすすめマシン診断」というキーワードが自動送信され、対応するシナリオbot(おすすめマシン診断)が送られてくるように設定しています。

リッチメニュー診断
画像の「A」領域をタップするとキーワードが送信され、前項で作ったシナリオbot(おすすめマシン診断)が呼び出される仕組み

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)

このように、キーワード応答と他の機能を組み合わせるとできることが何倍にも膨らみます。

まとめ

L Dashを使えば、LINE公式アカウントの可能性がぐっと広がります。PC操作に自信がない方でも簡単に扱えるL Dashを活用して、新規顧客やリピーターを獲得するための楽しい企画を色々と考えてみてくださいね。

L Dash利用イメージ~猫カフェの場合~

アイキャッチ

LINE公式アカウントL Dashに興味はあるものの、自分の仕事にどう活かしていいかイメージが湧かない……」そうお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方のために、この記事では一例として猫カフェにL Dashを導入した場合、どのような活用方法があるかをご紹介していきます。

なお、各機能の具体的な操作方法などについてはより詳しい情報をご覧いただけるよう、該当箇所にリンクを貼っています。適宜そちらも併せてご参照くださいね。

猫カフェに携わっている方のみならず、LINE公式アカウントの使い方に迷っている方はぜひ、ご一読いただけますと幸いです。

友だち登録経路&自動タグ付け機能を使おう

初めに使いたいのが、L Dashの「友だち登録経路」。友だちを募集する段階で、例えば以下のように必要な分だけ経路を作っておくとよいでしょう。

友だち登録経路
友だち登録経路を作る際は、追加アクション(自動でタグを追加or削除)の設定も忘れずに

(出典:L Dash友だち登録経路一覧画面)

また、各経路を使って友だちになってくれたユーザーには自動でタグが付くように設定しておくと便利です。下の画像だと、SNS経由で友だち追加したユーザーには「SNSより」というタグが付くようになっています。

SNSより
この経路を使って友だち登録したユーザーには自動で「SNSより」というタグが追加される

(出典:L Dash友だち登録経路一覧画面)

例えば、店頭で友だち追加してくれたユーザーと、SNSやホームページ経由で友だち追加してくれたユーザーとでは、求めている情報が異なると考えられます。友だち追加の段階でタグ付けをしておけば、後々セグメント配信をしようと思った時や、「リッチメニュー」を出し分ける時にも役立ちます。

QRコード
店頭やSNSにURL・QRコードを掲載して友だちを増やそう

(出典:L Dash友だち登録経路一覧画面)

あいさつメッセージ&クーポンを使おう

友だち追加直後に配信される「あいさつメッセージ」は、通常のメッセージよりも読まれる可能性が高いのにも関わらず、初期設定のまま運用している人もかなり多いようです。

あいさつメッセージでは、アカウントの特徴や大まかな配信の頻度を伝えるほか、「クーポン」「シナリオbot」を付けて配信するのもよいでしょう。前もって「友だち追加してくれた人限定でクーポンをプレゼント!」等と銘打っておけば、友だち追加のハードルも下がります。

シナリオbotを使う際は、こちらの記事のように簡単なアンケートを作ってユーザーの情報を集めてみるのもよいですね。

猫カフェなら、好みの毛並みや目の色を選んでいくと、相性の良い「従業猫」を診断してくれる、「看板猫診断」を作ってみるのもよいかもしれません。診断コンテンツの作り方はこちらの記事をご参照ください。

また、L Dashで作ったクーポンは「誰が、いつ、どの」クーポンを使ったが分かるので、ユーザーがクーポンの配信後、どれくらいの期間を空けて来店してくれたのか(=クーポンを使ってくれたのか)も分かります。もちろん、クーポンを使用した友だちに自動でタグを付けることも可能です。

クーポン
このクーポンを使用したユーザーには「初回クーポン使用」というタグが追加される

(出典:L Dashクーポンその他設定画面)

上の画像では、クーポンを使用した人に「初回クーポン使用」というタグが付くように設定しています。

シナリオbot×キーワード応答でよくある質問集を作ろう

先ほど、シナリオbotを使った「看板猫診断」について触れましたが、同じくシナリオbotを使って「よくある質問集」を作っておくのもおすすめです。

猫カフェのようにコンセプトがはっきりしている飲食店には、できれば来店前にお客様に知っておいて欲しい事柄や注意点があるのではないでしょうか。

ホームページに「よくある質問」や注意事項をまとめておいたり、LINE公式アカウントのチャット機能や電話での質問に直接応対したりするのもよいですが、よく聞かれることがある程度決まっている場合、こちらの記事のように質問集を作っておくのがよいでしょう。

ユーザーは時間を気にせず自分の力で疑問を解消できますし、カフェ側からすると直接応対する手間が減ります。

質問集は、キーワード応答で呼び出せるように設定しておいて、あいさつメッセージでその旨を案内しておくのもよいでしょう。また、「キーワード応答」リッチメニューを組み合わせて、ワンタップで呼び出せるようにしておくのも便利です。

以下のリッチメニューは、「B」領域(よくある質問)をタップすると、「お問い合わせ」というテキストが自動送信されるよう設定してあります。そして「お問い合わせ」というキーワードが送信されるとシナリオbot(よくある質問集)が送られるよう、キーワード応答設定をしています。

リッチメニュー
プレビュー内の「B」領域(よくある質問)をタップすると「お問い合わせ」というキーワードが自動で送信される

(L Dashリッチメニュー作成画面)

以下のシナリオbotはよくある質問集の例としてシンプルな作りにしていますが、もちろんもっと分岐を増やしたり、設問ごとに画像を挿入したりすることもできますよ。

シナリオbot
よくある質問集の例。ここではユーザーから「お問い合わせ」というキーワードが送信されると、このシナリオbotが自動で送られるように設定した

(出典:L Dashシナリオbot作成画面)

カードカルーセル形式を使って看板猫の紹介をしよう

猫カフェのような業態であれば、「従業猫」に固定ファンがついてくれればリピート率もぐっと上がりますよね。

そこで、例えばメッセージ配信の際、テキストメッセージやクーポンだけでなくカードカルーセルやイメージカルーセルタイプのメッセージを作り、看板猫の誕生日やプロフィールなどを設定して配信してみるのはいかがでしょうか。

カルーセル
カードカルーセルタイプのメッセージなら複数枚の画像とテキスト、リンクなどを一緒に送ることができる

(出典:L Dashメッセージ編集画面)

カードをタップした際のアクションは「リンク」に設定し、SNSやホームページでより詳しいプロフィールや写真、動画を見られるようにしておくと親切ですね。

L Dashでは他にも、画像や動画、音声を配信することも可能です。タグや「友だちプロフィール」を使った「セグメント配信(絞り込み配信)」と併せて使えば、特定の猫についたファンだけに、その猫の最新ショットやお誕生月クーポンを配信するといった使い方もできますよ。

L Dashを使えば、一見難しそうなセグメント配信も簡単にできますし、対象が1名の場合でも問題なく送信できます。一斉配信とうまく使い分ければ、ユーザーのファン化を促進する効果を見込めます。

まとめ

この記事では猫カフェを例に、L Dashの活用例についてご紹介してきました。今回ご紹介した方法のほかにも、店舗で友だち登録してくれた人限定で、「質問フォーム」を使った来店後アンケートを実施するのもよいかもしれませんね。

「LINE公式アカウントは使っているけれど、一斉配信やチャットしか使ったことがない……」という方は、もしかすると新規ユーザーや熱心なリピーターを獲得するチャンスを逃してしまっているかもしれません。

L DashやLINE公式アカウントの機能を使って、友だちが「今」求めている情報を届けるにはどうしたら良いか、あれこれと考えてみるのも楽しいのではないでしょうか。この記事やブログが、あなたなりの答えを見つけるヒントになれば幸いです。

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